muuto
Cover Side Chair
これといって変わったところがない、至ってシンプルなデザイン。
特別なオーラを放っているわけでもなく、「よく見かける北欧デザインのチェア」という印象を受ける方もいるかもしれません。
写真では伝わりきらないところが残念ですが、間近で見て触れて座ってみることでその美しさや造りの良さを実感して頂けると思います。そんな控えめなところに惹かれました。
さりげなく、スマートに
まず、このチェアを見た時に思い出したのが、カイ・クリスチャンセンの名作ネイルチェア。
背もたれのカーブと、肘掛けから脚へと続くフレームラインが一致していますね。
ニューノルディックデザインを代表する北欧の家具メーカー、muuto(ムート)。
フィンランド語で「新たな視点」を意味し、北欧の伝統を尊重しながらも、革新的なアプローチでデザインを進化させています。
前途の通り、今回ご紹介するカバーサイドチェアも後世に受け継がれる北欧の名デザインをモダンに昇華したシリーズであることが見て取れます。
デザインを手掛けたのは、ヘイのDon't Leave Meなどで知られるデンマーク出身のデザイナー、Thomas Bentzen(トーマス・ベンゼン)。
木部の仕上げや座面の仕様などいくつかの展開がある中、こちらはナチュラルなオーク材フレームにクッションが付いたモデルで、当店にはイエロー・ピンク・グレーの3色が2脚ずつ入荷しました。
注目すべきは、自由度の高いプライウッド素材を活かしたバックレストとハーフアーム。
背もたれの板の両先端をカーブとは逆方法に折り畳み、アームをカバーした珍しい造り。
接合部のネジを一切見せないようにしていて、細部まで美しさへのこだわりが感じられます。
丸い背もたれは身体を包み込むようにフィットし、ゆったりとしたシート幅と相まって座り心地も申し分ありません。
アームの位置も程よく腕を引っ掛けることが出来るため、立ち上がりしやすいところも嬉しいポイント。
同一のチェアであれば最大4脚スタッキング可能と用と美を兼ね備えた1脚と言えるでしょう。
どんな空間にも馴染むニュートラルなカラーリングは、ダイニングシーンに彩りをプラス。
空間のアイキャッチになるような個性があるわけではないけれど、さりげないデザインと品のある佇まいが上質な空間へと引き立ててくれそうです。
複数点の入荷はなかなか無い機会ですので、セット購入をご検討中のお客様は是非一度実物を見にお越しくださいませ!