マーク・ニューソン Marc Newson オルゴンチェア Orgone chair ポリプロピレン製 レッド ラウンジチェア 90年代 希少 ~境目の椅子~

UPDATE: STAFF:れい
マーク・ニューソン Marc Newson オルゴンチェア Orgone chair ポリプロピレン製 レッド ラウンジチェア 90年代 希少 ~境目の椅子~

マーク・ニューソン Marc Newson オルゴンチェア Orgone chair ポリプロピレン製 レッド ラウンジチェア 90年代 希少 ~境目の椅子~

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Marc Newson Orgone chair

古今東西、建築家やデザイナー・職人は椅子というテーマをしばしば取り上げてきました。沸き上がるインスピレーションの発露、自然のモティーフにした解釈、機能性の追求、ありあわせのDIY…あらゆるデザインアプローチの実験台として椅子は選ばれ、時には名作と呼ばれるものが生み出されてきました。 そして時には半ばアート作品のようなものも。コンテンポラリーファニチャー(≒限定家具作品)の世界には、生活の中にありながら常に人に何か問いかけをするような、アート作品との境目が曖昧な家具が多く存在しています。 そういった限定家具作品の市場規模は年々拡大傾向にあるものの、日本ではまだあまり馴染みが薄いかもしれません。今回はそういった家具たちの走り(だと勝手に思っている)である椅子のご紹介です。

境目の椅子

>>この商品の詳細を確認する デザインを手掛けたのはプロダクトデザイン界のスーパースター、マーク・ニューソン。氏は大学を卒業後個展を開催、その後日本のIDEEでデザイナーとしてのキャリアをスタートさせアップル、ルイ・ヴィトン、モンブラン、エルメス、ナイキ、フロス等多くの企業で実績を残しています。 その作品たちはMoMAやスミソニアンデザイン美術館をはじめとした多くの美術館でパーマネントコレクションとして収蔵され、本人もTIME紙の2005年度「世界で最も重要な100人」に選出されるなど現代のプロダクトデザインを語る上で避けられない人物の1人です。 近年ではガゴシアンギャラリーを中心に個展や限定家具作品の発表を行い、コンテンポラリーファニチャーの分野においても存在感を放っています。 オルゴンチェアはもともと1993年にアルミニウム素材のものとして発表されていました。1998年にポリプロピレンで新たに製造され、成形にはカルティエ財団とのプロジェクトで使われた回転成形という手法が用いられています。これによりより安価での販売が可能となりました。 有機的ではっきりとした力強さを持つスペースエイジチックな曲線と口のような大きな開口部が特長的。 この独特な曲線はエンブリオチェアやウィッカーチェア等IDEE時代の仕事やオンブルチェアの後のデザインワークにも見受けられ、氏の中で大きなテーマとなっているようです。 質の高い造形技術や仕上げを覆い隠してしまうのがとてももったいない、という思いから無意識に残すようになったという開口部。さっぱりと切り落とされたそれは椅子の持つ曲線の流体感、流動感をより強調しています。 作品の内部と外部が一体に感じられるような、外部が内側へと引き込まれるような、内部の空洞が外部に脚として現れているような、クラインの壺を思わせる不思議な曖昧さ。 見えない空間の境目が輪郭としてあるような、3Dモデルの裏面を見ているような感覚に。内と外の関係性という哲学的な問いが椅子から発せられているようで、眺めていると少し頭が痛くなってきます。 三つ脚ながら一体成型にとり強度は十分、ポリプロピレンがしなるため座り心地も良好。座る方向もある程度限定されることなく使えそうです。 オルゴンチェアはミラノでの個展『ワームホール』展にて発表されたもの。展示のタイトルや同時期に発表された作品から「宇宙」がテーマの一つであることが伺えます。 スペースエイジらしさを感じるのもさもありなん、置いておくだけでも空間の雰囲気をガラッと変えてくれそうです。 以前は氏の古巣であるIDEEでも取り扱いがあったそうですが、現在では流通量の少ない(しかも、このレッドは日本未発売だそうです!)レアなアイテムとなっています。気になる方はお早めに。

マーク・ニューソン Marc Newson オルゴンチェア Orgone chair ポリプロピレン製 レッド ラウンジチェア 90年代 希少 ~境目の椅子~

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