マルニ木工 maruni ラウンディッシュ Roundish ダイニングチェア 板座 ウォールナット材 深澤直人 定価9.9万円 ~Without Thought(思わず)~

UPDATE: STAFF:トリス
マルニ木工 maruni ラウンディッシュ Roundish ダイニングチェア 板座 ウォールナット材 深澤直人 定価9.9万円 ~Without Thought(思わず)~

マルニ木工 maruni ラウンディッシュ Roundish ダイニングチェア 板座 ウォールナット材 深澤直人 定価9.9万円 ~Without Thought(思わず)~

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MARUNI Roundish Chair

こんばんは、皆様いかがお過ごしでしょうか。一昨日こそ今年最後の寒の戻りがありましたが、ここ数日は程よく暖かく人によっては日中長袖一枚で気持ちよく過ごせる天気が続いています。 私はいつも通勤には電車を使っているのですが、乗り換える電車の駅は車両の車庫にもなっているのか、ホームの少し奥側には線路と共にお休み中の車両が停まっています。 最近になって、その車輪の下に敷かれた石に負けず、柔らかな色合いピンクの花がレールに沿って20~30メートル位にわたって咲いていました。その花は鮮やかな色味というよりかは少し暗さのある色味だったのですが、野の花として綺麗に咲いている様はとても美しく、素敵な風景でした。 私事で恐縮ですが、私は今よりも若い頃は、何を買うにしても自分の中の少ない経験で築き上げた“絶対”の基準に当てはまるものを背伸びして求めていたような気がします(例えばファッション雑誌を見て気になったブランドを自分に似合うかどうかは二の次で買ったり)。しかし最近は身体的にも精神的にも自分に“マッチ”するものが欲しいと考える様になりました。 自分が普段使うものだからこそ、ふと無意識に使いたくなるような、そこにある事が野の花のように自然で、使う事にためらわない椅子が欲しい。 今回ご紹介するのはそんな気持ちにマッチしてくれる、素敵な椅子です。 宜しければ最後までお付き合いください。

Without Thought(思わず)

>>この商品の詳細を確認する この椅子を手掛けたのはマルニ木工。創業者の山中武夫(やまなかたけお)が広島の宮島で幼少時に経験した伝統工芸が、氏の自在に形を変えてゆく「木の不思議さ」に魅力を感じるきっかけとなり、また企業発足の着想の一つとなっています。 当時は極めて個人的手工業であった家具づくりから、「職人の手によらない分業による家具の工業生産」を目指して新しい加工法や生産技術の合理化を進め、現在までに多くの人に届く家具を作り続けています。エレガントな雰囲気が根強い人気の地中海シリーズや、世界的にデザインが活発であった60年代の普遍的な作品を現代にアップデートさせたMARUNI60(まるにろくまる)など、日本を代表するブランドを発表している家具メーカーです。 そしてデザイナーは深澤直人(ふかさわなおと)。現在日本を代表するプロダクトデザイナーの一人です。無印良品の「±0(プラスマイナスゼロ)」シリーズの加湿器やKDDI/auの携帯電話「INFOBAR」等は印象的で覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか? マルニ木工とのタッグはヒロシマチェアやフォールディングチェアが有名ですが、今回の椅子もそれに負けない良品です。 ラウンディッシュチェア。ラウンド(Round)の名の通り、丸みのある佇まいが印象です。 座面や背面には7プライのプライウッド(成型合板)が用いられています。高品質なプライウッドは安心感のある厚みがあり、積層の部分の色合いもまた魅力として楽しむ事が出来ます。 イームズのラウンジチェア等もそうですが、木材で理想のカーブを描く事にプライウッドはとても適しており、適材を適所に使うという事が着実に実践されています。 秀逸なのが、奥行きと座高、座面の角度のバランス。 海外規格の椅子やソファによくあるケースとして座高が高くて脚が浮いてしまう、奥行きがありすぎて腰が背面に付かないという事がありますが、そうなると身体は無意識に緊張して、リラックスする事が出来ません。 この椅子は腰掛けると自然に奥行き深くまで身体が収まり、その感覚は背面が腰に吸い付くように感じるほど。 プライウッドの曲線が身体をきれいにまとめてくれるのもその理由の一つかもしれません。 日本のメーカーが、日本の椅子を考え尽くしたバランスが、高い機能性をもたらしています。 使われている素材はウォールナット材。独特の縞模様が立体感を感じさせ、落ち着いたブラウンカラーは普段にも使いやすい色味です。 脚部の接合部分には組み継ぎや木釘が用いられ、普段使いの強度を確保しながらも木の質感を活かすディティールにも手が掛けられています。 深澤氏は人が意識をしていない行動の中にデザインのきっかけがあると見出し、それを「Without Thought(思わず)」と名付けています。古来より残ってきた文化や物品に共通する「用の美」にも通じる概念だと思います。 職人によらない万人のための家具を作るメーカーと、人の「思わず」に思いを馳せたデザイナー。 どちらが欠けても出来る事の無かった逸品です。 比較的良好な状態のこのチェア。オーク材やビーチ材といったナチュラルカラーの素材ではなく、ウォールナット材のものが中古市場で出て来る事は滅多にございませんので、お探しの方はどうぞこの機会にご検討下さいませ!

マルニ木工 maruni ラウンディッシュ Roundish ダイニングチェア 板座 ウォールナット材 深澤直人 定価9.9万円 ~Without Thought(思わず)~

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