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MARUNI COLLECTION HIROSHIMA Arm Chair-Oak
背もたれからアームへ、一本の線を描くように続いていく曲線。
マルニ木工の「HIROSHIMA」を見ていると、まず目に入ってくるのが、この美しい木のラインです。
写真で見ても綺麗な椅子なのですが、実物を前にすると、どうしても触りたくなりました。
特にアームの部分。手を置いてみると、木なのに角がまったく気にならず、手のひらから腕にかけてスッと馴染んできます。
写真では伝わらない座り心地

2008年にスタートした「MARUNI COLLECTION」のために、深澤直人さんがデザインした「HIROSHIMA」。
その名前の通り、マルニ木工の拠点である広島の工場で培われてきた木工技術と、深澤さんのデザインが組み合わさって生まれたアームチェアです。

特徴的なのは、背もたれとアームのつながり方。
無垢材から削り出された背とアームは、角を落としただけの単純な形ではありません。身体を囲うように緩やかにカーブしながら、後ろ脚へと流れるようにつながっていきます。マルニ木工では、この立体的な形状を実現するために、木材の特性を見極めながら加工方法や強度について検証を重ねています。

そして、この椅子は「板座」であることもポイントです。
クッションの柔らかさで座り心地をつくるのではなく、木そのものに座るタイプなので、最初は少し硬そうにも見えます。
ところが実際に座ってみると、座面だけでなく背やアームまで含めて、身体が触れるところに嫌な硬さがないんですよね。

こればっかりは座ってみないことには分からないと思います。なんていうか、こう。木の椅子を見ると、なんとなく「硬そうだな」と思ってしまう、あの先入観をいい意味で裏切ってくれます。

また、個人的に面白いと思うのは、これだけ特徴的な曲線を持っているのに、全体としてはかなり素直な椅子に見えること。
デザインを強く主張するために複雑な形を組み合わせるのではなく、「座る」という行為に必要な部分を少しずつ整えていった結果、今の形になったように感じます。

だからこそ、ダイニングテーブルに何脚か並べても、椅子だけが前に出すぎないといいますか。
オーク材の明るい表情も相まって、木製家具を中心とした空間にはもちろん、モダンなテーブルや少し無機質なインテリアと合わせても馴染みます。
アームチェアとしての存在感はありながら、空間の中で必要以上に場所を取らないところも、この椅子の魅力でしょう。

木をここまで滑らかに削り、身体に沿うような曲線をつくる。
「HIROSHIMA」は、そんな木工の技術そのものをデザインとして楽しめる椅子だと思います。
今回の一脚は、オーク材の板座仕様。
背もたれからアームへと続く木のラインを眺めているだけでも楽しめますが、綺麗な椅子だな、で終わらせず、一度座ってみてほしい。
きっと、写真で見ていたときとは少し違う印象になると思います。































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