MARKO VEENDAM
School Chair
環境や空間に馴染む見た目の美しさと使い心地が必要とされる公共家具。
インダストリアルデザインと呼ばれるそれらは時に圧倒的な魅力を持つこととなります。
美しいだけのデザインや使い心地だけの家具には無い力強い説得力。
本日紹介させて頂くのは、公共施設の為にデザインされたビンテージチェアです。
エッジの効いた美意識
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オランダのファニチャーメーカー、マルコ社。
スクールチェア等の工業家具を手がけ、堅牢さと扱いやすさから多くの施設で採用されていました。

今回入荷したのはコンパスレッグが印象的なビンテージチェア。
フリソ・クラマーが手掛けた名作チェア、リザルトチェアを彷彿とさせるシャープなフォルムを持つ一脚です。

製造は60年代。
スクールチェアとして納入され使用されていた様です。
様々な体型を支えることを想定した工業家具ならではの堅牢な造りが随所に見て取れます。

薄く、しかしながら丈夫なプライウッドの背と座面。
身体に沿うラインが確りと体重を支えます。

それらを引き締めるフレームデザインはエッジィ。
メリハリあるデザインにオランダの工業家具ならではの色気を感じさせます。

ブラックのカラーリングもこのチェアの魅力。
後年リペイントされたのか、オリジナルの仕様なのかは不明ですが、経年とシャープなフォルムとが良いバランスで纏っています。

すっきりと明快で、しかしながら印象的な佇まい。
通常の家具とは異なり、量産と高い実用性を叶えた工業家具にこれほどのデザインが与えられたという点も魅力的に映ります。
オランダのプロダクトデザイン特有の美意識を実感できる一脚のご紹介でした。
