Magis
Steelwood Chair
1976年に北東イタリアで創業者ユージニオ・ペラッツァ氏によって設立された「MAGIS マジス」社。
「日常の製品にこそ優れたデザインを」というコンセプトのもと、最先端の技術とデザインを普段使いの家具に落とし込んだモダンファニチャーブランドです。
本日そんなマジス社より、洗練された高級感がありながらもどこか親しみやすい温かさを纏ったチェアのご紹介させて頂きます。
木材とスチールの良いとこ取り
今回ご紹介させて頂くのは同社より異素材によるコントラストがモダンで美しい“スティールウッドチェア Steelwood Chair”。
デザインを手掛けたのはパリを拠点として活躍するデザイナーのロナン&エルワン・ブルレック兄弟。
兄弟で工房を持つ彼らは世界的に評価される一流メーカーから多数の製品を発表し、現代フランスのデザインシーンをリードする存在です。
その名の通りスチールと木を組み合わせた異素材ミックスのこちらのチェア。
イタリア・ミラノで毎年春に開催されている世界最大規模の家具見本市『ミラノサローネ』で2007年に発表され、その斬新な素材の使い方が注目を集め世界的にベストセラーとなった一脚。
2011年にはコンパッソ・ドーロ賞を受賞し、世界において数多くのデザイン賞を獲得し世界的に高い評価を得ています。
美しく湾曲した背もたれは1枚のスチールプレートから約10段階もの工程を経て成形されたそう。
あえて見せるように製作された接合部分もデザインの一部として表現し、繊細に仕上げられた細部のディテールや研ぎ澄まされたフォルムから、その高度な技術力を伺うことが出来ます。
シートと脚部にはウォールナット材を使用し、ナチュラルで温かな雰囲気を演出。
座繰り加工とまでは言えないものの、適度に湾曲した座面がゆっくりと身体に馴染み、心地よい座り心地を実現しています。
スチール製のアームとバックレストには滑らかで肌あたりが柔らかく感じるポリエステルパウダー塗装が施されており、落ち着いた光沢は無機質な印象を抑え木材の持つ温かな雰囲気とも相性良く仕上がっています。
シンプルなデザインとフォルムにより様々なインテリアスタイルと相性良く合わせられる、スチールと木材の良い所取りなマジスのスティールウッドチェア。
モダンかつインダストリアルな印象を与えつつもシーンを選ばずどんな空間にも馴染んでくれる、まさしく普段使いにおすすめな一脚のご紹介でした。