BEYLERIAN Ltd. USA
70-80's vintage Wendell Castle Molar Chair
アメリカ・カンザス州出身の名工 " ウェンデル・キャッスル / Wendell Castle " が手掛けた傑作シリーズ『 モラーチェア / Molar Chair 』のご紹介です♪
家具をアートに変えたW.キャッスルの傑作チェア!
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彫刻家としての垣根を超えた氏は、地元カンザス大学の工業デザインでBFA( 美術学士号 )と彫刻の分野でMFA( 美術学修士号 )を取得し、卒業後はニューヨークへ移住し、ローチェスター工科大学で木工技術部門長として教鞭を執り、自身のスタジオも設立しました。
そこでは高い職人技術が要求される高品質の住宅用家具、公共施設用家具や教会用家具を手掛けていましたが、木材の可能性を見出し、数々の発見を実践したユニークな作品を輩出。
その評判は瞬く間に広がりましたが、一方で主に木製作品を通じて、アールヌーボー等から着想したという評判にも耐え兼ねていました。
スペースエイジデザイン全盛期のポップなデザイン家具に刺激されていた氏は、アメリカへイタリアモダンデザインを普及させる役割を担っていた輸入や小売業を営む企業家、兼作家やキュレーターであった " ジョージ・ベイレリアン / George M. Beylerian " の協力を経て、アメリカンデザインの成熟に貢献しました。
当時、プラスチック製家具を限定で製作していた " ベイレリアン社 / BEYLERIAN Ltd. " は、キャッスルに作品の制作を依頼。氏のビジョンを実現する高度な技術力を持ち合わせており、一連のチェアシリーズが誕生しました。
70年代頃、イタリア " カルテル社 / Kartell " のOEM( ライセンス生産 )していたのもこの会社です。
こちらは、1969年に発表されたラウンジタイプの『 モラーチェア / Molar Chair 』。ベイレリアン社による70-80年代後期の貴重なオリジナル品。
その名の如く大臼歯のような造形は表現力と巧妙さに富み、何より氏のユニークな遊び心が伺えます。
滑らかな曲線を描くオーガニックフォルムは、オブジェのような美しい外見だけでなく、低重心で身体にフィットする機能性と休息を齎してくれます。
三次元一体成型のFRP( グラスファイバー )とゲルコーティング、そして脚元にはゴム製のフットリングが付属し、このマテリアルの特性上、屋内だけでなく、庭先等天候を気にせずオールラウンドでの使用が可能です。
ですが、保存状態が良かった為、数十年経過したものとは思えない程、艷やかで特筆するダメージの無いグッドコンディションで、コレクターも垂涎の逸品と云えます。
真紅のビビッドな色合いも実にエレガントで、設置した空間に華を添えます。
ミッドセンチュリー期から活動を続けてきた氏は、これまで名誉ある賞を数々受賞し、2018年の晩年になるまでデジタルを駆使した作品を精力的に制作していました。
現在その作品郡はミネソタ美術館、モントリオール美術館、スミソニアン・アメリカ美術館といった著名なミュージアムで回顧頂けます。
今回の作品もニューヨーク近代美術館の永久所蔵作品として展示されている全盛期の傑作。ミッドセンチュリーモダン全般、スペースエイジファンは必見です!
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、海外の中古市場でも流通は極めて少なく、画像の通り状態も良好。再入荷の見込みもありませんので、お探しだった方は是非この機会をお見逃しなく!!