BEYLERIAN Ltd. USA
70-80’s vintage Wendell Castle Molar Chair
こんにちは。タロウです。
皆様はアートで感動した経験ってありますか? あっても人生で数えるほどだと思います。
僕は絵などの美術作品に強い興味がある訳でも詳しい訳でもないのですが、ロシアの画家、ワシリーカンディンスキーの絵画を初めて見た時に強い衝撃と感動を覚えました。
後にドイツのバウハウスで教官を務めていたと知り、家具に興味を持つキッカケの1つになりました。
本日ご紹介する”モーラーチェア”は家具の域を超えたひとつのアート作品。
是非ご覧ください。
アートと家具を結び付けたパイオニア
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ウェンデルキャッスル Wendell Castleはアメリカの家具芸術家。彫刻、工芸、デザインの交差点でユニークな造形のプロダクトを多数生み出し、アメリカの家具デザインを語る上で極めて重要な人物です。
彫刻で美術学修士号(MFA)を取得していたキャッスルは”木”を使用した彫刻作品が多いですが、60年代後半にはイタリアのポップな家具の流行に刺激されファイバーグラス加工したプラスチックの家具の製作も積極的に行っていました。
今回入荷したモーラーチェアは69年発表の作品でありキャッスルを代表するプロダクトのひとつ。ニューヨーク近代美術館(MoMA)の永久展示品にも選出された、マニア垂涎のコレクターズアイテムです。
連なる山々や波しぶきといった、自然が生み出す造形をイメージさせるアイコニックなフォルム。
それまでキャッスルが彫刻で表現してきたスタイルをグラスファイバーによる一体成型で表現した唯一無二のデザイン。
ミッドセンチュリーやスペースエイジがお好きな方にはもちろん、ひとつのアート作品として部屋に置いて眺めているだけでも心が躍りそう。
芸術的な面に多く触れてきましたが、もちろんチェアとしての機能も十分にあるので日常的にお座り頂けますよ。
こちらは1970~80年頃のビンテージ品。流通量がとにかく少ないレアアイテム。日本でも中々お目に掛かれる事も少ないかと思います。
今後入荷する可能性も非常に低いので、お探しだった方も、初見でビビっと来た方もこの機会をお見逃しなく!
生活に寄り添う事が家具選びのひとつの基準。耐久性や座り心地、お手入れしやすさ。
もちろん大切な事ではありますが、家具の楽しみ方や選び方は決してそれだけじゃないという事を改めて認識させられました。
ウェンデルキャッスルが60年のキャリアで残してきた作品はどれもあっと驚くようなものばかり。
彼は生涯を通じ、デザインする事への新しいチャレンジを欠かさず行ってきました。
彼は単なる家具デザイナーではなく、ひとりの”表現者”。
単なる椅子では無く、彼の魂です。