Louis Poulsen
Planet Pendant Light
北欧の傑作照明PHシリーズで知られる、ルイスポールセン。インプションでも今までに数多くのアイテムを取り扱ってきましたが、その度に人気の高さを実感しています。
今回ご紹介するアイテムは、同社の中では正直あまり知られていないマイナーなシリーズですが、誕生から60年以上が経った今でもラインナップに残る(別モデル)普遍的なデザインです。
北欧流インダストリアルデザイン
こちらは、デンマーク・コペンハーゲン出身のデザイナー、Jens Møller-Jensen(イェンス・ミュラー・イェンセン)が手掛けた、ルイスポールセン社によるプラネットペンダントライト。
先ほど「今でもラインナップに残る」とお伝えしましたが、厳密に言うとこちらのモデルは既に廃番となっています。少しややこしいのですが、整理すると・・・
元々イェンセン氏は1963年、デンマーク王立芸術アカデミーの在学中に建築家である父が当時携わっていた、コペンハーゲンの街開発プロジェクトに参加し街路灯をデザインしました。
その街の名前が付いた「アルバスルン」という照明は、ポールライトやウォールライトなどの仕様があり、いずれも屋外用にデザインされたもの。プラネットペンダントライトは、その後屋内用としてご家庭でも使用できるように作り替えたものかと思われます。
ちなみに、プラネットの他にはサイズの小さなオービターが存在し、2000年には栄誉あるデイニッシュ・クラシカル・デザイン賞を受賞しています。
アルバスルンと見た目もほとんど変わらないので、更にややこしいのですが、オリジナルのデザインの良いところを受け継ぎ、実用に向かないところは改善されていることが見て取れます。
一番の特徴は、ルイスポールセンならではのグレアカットリング。
プラネットのグローブはガラス製ではなく耐久性に優れたポリカーボネート製を使用し、先端部分のみフロスト加工が施されている為、光源が直接に目に入らず眩しさも和らげてくれます。
また中央のリフレクターリングによって、下方向に光を集めながらも上方向にまで光が届く考えられた設計となっており、ストレスのない優しい光がお部屋を包み込んでくれます。
昔ながらのランタンをモチーフにしていながら、インダストリアルスタイルだけでなく、モダンな空間とも相性が良さそうです。
最後に、ずっと気になっていたプラネットという名前。
クラシックな見た目からはあまりピンとこないので、なぜこの名前を付けたのか疑問でしたが、実際にデンマークの街中に設置されている姿をメーカーサイトなどで見ると、"宇宙に浮遊する惑星"のイメージにぴったりだなとそこで納得がいきました。気になる方は、是非画像検索してみてください。
現在祖師谷大蔵店には2点在庫していますが、今回実は30点もまとめて入荷していますので、多灯吊りをお考えの方は是非一度お問い合わせ下さいませ!