Braun
ET55 Type:4835 calculator
今では何気なく使っている電卓。もちろんスマートフォンにも標準装備される程便利な機械であり、人類の持つ計算機能をはるかに上回る正確性を持ち、一部の外国では試験などに持ち込む事も許される程、世に認知された計算機。 その電卓において使いやすさや持ちやすさに加えてスマートさを追求したのが、ブラウンのETシリーズとなります。 デザイナーのディーター・ラムス氏によるデザインは、視認性が良く、使いやすい配置やボタンの形状や色使いなど従来の電卓という機械から身近で便利な存在としてデザインしたブラウン社では伝説的なデザイナーです。かのiPhoneに装備されている電卓アプリも彼のデザインを基に作られたのだとか。
機能性を徹底的に追及したデザイン

多才な機能を詰め込むのではなく、ボタンや液晶の視認性や操作性を追求したデザインがこのETシリーズです。 敢えて掌サイズで、さっと取り出しやすくスイッチの配置を自然に認識できるようにデザインされた盤面は、腑に落ちるデザインですね。

数字の配列やオンオフの色分け、記号の配置まで世界共通で万人が使いやすくシンプルなデザイン。

彼のデザインへのアプローチは、『レス バット ベター/より少なくより良く』だそうですが、ここで思い出すのが、同じドイツ人で建築家兼デザイナーのミース・ファン・デル・ローエの『レス イズ モア/少ないほうが豊かである』という名言です。

ニュアンスは多少違うのかも知れませんが、同じようなゴールに向かってデザインされている、ドイツには脈々とこういった考えが受け継がれているのかと一人で納得できました。

日本でも過去にKDDIから発売されて人気だった深澤直人氏によるデザインのINFOBARという携帯電話にも共通しますが、デザインには万人が分かりやすい心地よさが必要なのかも知れませんね。このET55や懐かしいINFOBARを見比べて痛切に感じました。 ET55シリーズはMoMaに収蔵される程優れたデザイン、現代のライフスタイルでは日常的に使う機械ではありませんが、目を惹くデザインアイテムです。是非ご覧ください。
余談ですが、本日お客様の中に建築デザインを勉強中の方がいらっしゃいました。ほんの一瞬でしたがディーター・ラムス氏についてお話できたのも何か縁を感じましたので、長くなりましたがブログにしてみました。











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