BUNACO
BL-F483 Floor Light
木材を使用したモダンデザインの中でも一際異彩を放つ、青森のプロダクトブランド "ブナコ BUNAKO" のアイテム。
本日は、ブナコならではのもの作りがあらゆる面で活かされた一点「フロアライト BL-F483」をご紹介させていただきます。
思慮的で、上質。
豊富な森林資源を持つ青森県。
特に同県が保有する"白神山地"は世界最大規模のブナの原生林として有名で、その蓄積量も日本一として知られています。
そんな青森の森林資源を活かすべく登場したのが、"ブナコ"。
1956年創業の老舗であり、ブナを用いた製品作りにおいて国内で唯一と言える技術を開発した パイオニア的存在でもあります。
暖かく優しい木肌を持ち、現代では小物雑貨等にも好んで使われている"ブナ"。
北欧ビンテージにおいても、ブナ材はテーブルの脚部やフレーム等に度々登場するのでお馴染みの素材かと思います。
しかしブナは元々水分を沢山含んでいる為に大きな無垢材そのままで使う事は難しく、フレーム類やパーツ程度の大きさにされて使われている事が殆ど。
日本では元々、線路の枕木や薪にもっぱら使われているような木材だったそうです。
そんなブナをより効率的に、削り出しのようなデザインでも使えないかと考えたのが"ブナコ"でした。
同社が着目したのは、大根を薄く剥いていく際の技法として有名な "かつら剥き"。
ブナの無垢材を大根のようにかつら剥きにし、それをコイルのように巻き付けて再度一体化させる事で 一般的には"ターンウッド"等で作られるような無垢材ならではの造形美を、ブナにも与えられるようになりました。
こちらのフロアライトは、そんな「ブナ+コイル」が持つ特徴や可能性を存分に活かされた一点。
(ブナ+コイルで "ブナコ" なのだそうですよ!)
まず最初に挙げられる "木製でありながらスタイリッシュでモダンなデザイン"。
全体を見れば優美な曲線を感じさせる、まさに"彫刻的な造形"となっていますが、コイル状に巻き付けた時にできる段差はそのまま残されているので、光を吸い込むような落ち着きがあり、何処か空気を纏うような軽やかさもある、嫌味がなく心地のよい存在感です。
しかしながら、この照明作品が最も映えるのはやはり点灯させた際でしょう。
木材は一定以上の薄さになると光を透過する性質があるのですが、かつら剥きにされたブナ材の厚みがそのままワンポイントとして空間を彩るデザイン。これは素敵ですね!
その色合いは人工的な素材とは異なり個体毎でも全く同じというものがなく、木材が持つ表情そのままで勝負。
こうして見るとモダンな中にも秘めたエネルギーを感じさせる佇まいで、北欧モダンな空間には勿論、日本の原色的なカラーを取り入れた空間ともしっくりとマッチしてくれそうです。
「ブナコ BUNACO フロアライト BL-F483」如何でしたでしょうか。
一味も二味も違うのに、思慮的で、上質な仕上がり。
スチールベースによるシルバーが異素材MIXなコントラストを演出し、高級感にも富んだ逸品となっています。
そのひとつひとつが職人さんの手で丁寧に作られているので、優れた木工品としても価値のあるアイテム。
空間に唯一無二のアクセントを添えたい方には是非、こちらの照明作品をご検討いただければと思います。