FLOS
TACCIA
「モダン照明でオススメのブランドはどこですか」と聞かれたら迷わず、「FLOS/フロス社」を挙げます。美しいアーチを描く【アルコランプ】、優しい灯りを放つ【ブレラ】など、一度は見た事があるであろうこの照明たちもフロス社製。そしてどちらもデザインを手掛けたのは「アッキーレ・カスティリオーニ」。彼なくしてはフロス社は語れないと言っても過言では無いほど、同社の中心人物です。
本日はそんな彼のデザインした照明のひとつである【TACCIA/タチア】テーブルランプをご紹介致します。
唯一無二の緊張感に目を奪われるライト
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TACCIAのデザインに着手したのは1958年ですが、完成されたのは1962年。約4年の歳月をかけて完成されました。なぜ完成にここまでかかったのか、というのが気になり…。ちょっと調べてみました。
当初、透明なサポーティングボウルには樹脂素材を使用する予定でしたが、光源からの熱によって樹脂が変形してしまい、樹脂の使用を断念…。ここまでで約2年経過しています。そこからまた試行錯誤を重ね、耐熱クリアガラスによってこの問題をクリア。こうして1962年に販売に至ったそうです。
耐熱ガラスは昔からはあるものの(ファイヤーキングが当時既に耐熱ガラスを使用したテーブルウェアを製造していますね)、ここまで大きな耐熱ガラス、且つ左右均一なカタチを保った完璧なフォルムを製造するには高度な技術が必要で、1960年代では中々難しかったのでは…とそんな気がします。
新素材にいち早く着目し、活用、そして斬新なアイデアで数々の作品を生み出すカスティリオーニだからこそできた照明なのかもしれません。
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洗練された輝きを放つのはこの反射板があってこそ。この反射板、表面は艶のある光沢仕上げになっているのですが、裏面は艶の無いマットな仕上げとなっています。この艶の無い仕上げにすることが特に重要!これによって、光が優しく広がってくれるんです。
サポーティングボウル単体の美しさも極まりないです。ジブリ好きなら知っている、王蟲の抜け殻の目の綺麗さに感動したときのことを思い出しました。
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TACCIAは3つのパーツから構成されています。先程の反射板、ガラスのサポーティングボウル、そしてこの二つを支える土台。これを順に置くだけの至ってシンプルな組み合わせですが、言葉通り「置くだけ」なので、小さなお子さんや、わんこやにゃんこがいるご家庭は少しご注意です。
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方向によって、光の広がり方を調整する事も可能です。テーブルライトとして作られた照明ですが、足元において間接照明としての役割も十分に発揮。TACCIAがあるだけでお部屋に微かな緊張感を与えてくれます。
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日のある時でも、ない時でも美しい佇まいを崩さないTACCIAは、カスティリオーニのイタリアモダンスピリットを感じられる洗練されたアイテムです。ぜひ店頭でご覧下さいませ。学芸大学店にてお待ちしております。