Fritz Hansen
B table
"スーパー楕円"。
それは楕円形と長方形を組み合わせたようなフォルムで、哲学者、数学者、詩人など多岐にわたる文化活動を行っていたピート・ハインがデザインしました。
このデザインは、ストックホルムの交差点をデザインしたときに思い付いたものだそうです。
交通問題を解決するために生まれたデザインは、サッカースタジアムやスマートフォンアプリのアイコンなどにも転用されています。
そして今回ご紹介する家具にも。
究極の形状
そのピート・ハインがスーパー楕円を応用し、北欧の偉大なデザイナー”アルネ・ヤコブソン”、”ブルーノ・マットソン”と共にデザインを手掛けたのがスーパー楕円テーブル。
1968年にフリッツハンセン社より発売されたスーパー楕円テーブルは一連のテーブルシリーズとして、四角形、円形など様々な形が一緒に販売されました。
スーパー楕円のメリットはテーブルに末席を作らないという点で、全員が顔を見合わせた状態で着席する事が出来ます。
このような点から「民主主義のテーブル」とも呼ばれており、1968年の発売以来、現在でも高い人気を誇っていまる一品です。
円よりも控えめな曲線は、広すぎず狭すぎない距離感をとり、心地よい空間を演出し、親交を深めてくれます。
こちらは、同シリーズのBテーブル。一連のテーブルシリーズには脚の形が2種類あり、それぞれA・Bタイプと呼ばれています。
“アルネ ヤコブソン/Arne Jacobsen”が手掛けた「4スターベース」を組み合わせたものを『Aテーブル』。
“ブルーノ・マットソン/Bruno Mathsson”が手掛けた「スパンレッグ」と呼ばれる脚部のデザインを組み合わせたものを『Bテーブル』に呼びます。
このスタイリッシュなスパンレッグ、実は天板裏の取り付け部分に秘密があります。
クリップのように物を挟み込む構造になっており、工具を使わずに取り外しをすることが出来ちゃうのです。
フレームを開いて天板の金具に引っ掛ける事で固定する仕様で、少し力が必要ですが難しい工程もなく、その場でパッと解体できる便利な造りになっています。
今回入荷したこちらは、幅150cmと、日本の住環境に適したサイズ感となっております。
天板や脚部などそれぞれが絶妙なバランスで調和するBテーブル。
完璧な楕円。完璧なデザイン。完璧な機能性。全てが完璧な究極の一台です。