Fritz Hansen
SEVEN CHAIR
1955年に誕生して以来、現在までに700万台以上の累計販売数を誇るセブンチェア。
世界一売れているスタッキングチェアとして知られ、そのキャッチーなプロポーションから多くの人に愛されています。
本日はそんなセブンチェアの定番カラーをご紹介させて頂きます。
デザイン史に名を残す名作チェア
建築家でありデザイナーとして知られるアルネ・ヤコブセン。
ジャンルを問わず、多岐に渡る活躍をした人物で、建築ではデンマーク国際銀行やオーフス市市長舎、家具ではセブンチェアやスワンチェアなど、建築や暮らしに関わるあらゆるものをデザインしています。
1960年に完成した”SAS ロイヤルホテル”はヤコブセンの総合的な才能が発揮された好例で、設計のみならずインテリアデザインから家具、カトラリー、ドアノブに至るまで、あらゆるものを手掛けました。
セブンチェアは1952年に発売されたアントチェアの後継モデルとして誕生。
アントチェアは世界初の背座一体となった成形合板の椅子でしたが、まだ改良の余地が残っていました。
そこで、フォルムはよりシンプルで流動的に、サイズは一回り大きくすることで、造形も機能も完成された一脚が1955年に誕生しました。
今回は木目が見えなくなるまで塗装を塗り重ねた、ラッカー仕様のホワイトカラー。艶のある仕上がりで、使うたびに光沢が増し、特徴的なフォルムを引き立てます。
清潔感のある明るいカラーはキャッチーなフォルムと相まって空間のアクセントファニチャーとしての使用も可能にしています。
9層の成形合板から成るシートはもたれかかると適度なしなりが感じられる、柔らかな座り心地。また、背座面の立体的な曲線は体のラインにフィットするようにデザインされており、体をすっぽりと包み込んでくれるような感覚を味わえます。
重量はわずか4kgで移動も簡単。最大12脚までスタッキング可能なので不要な時には省スペースでご使用いただけます。
いかがだったでしょうか?
造形的にも機能的にも完成されたセブンチェア。
20世紀のインテリアデザインを語る上で欠かせない一脚のご紹介でした。