Fritz Hansen Seven chair

私たち日本人のルーツは「畳み」の文化でした。庶民が「椅子に座る」事は、家の縁側や縁台、茶店などの外食時に使用する腰掛けなどに限られていたそうです。 現在では、私たち日本人も椅子に座って生活することが当たり前になり、「より座り心地の良い椅子」「よりデザイン性の良い椅子」を求めるようになりました。 でも、まだ世界一売れた椅子に座ったことのない人はいるはずです。 そうです！本日ご紹介するのは、デンマークデザインの巨匠アルネ・ヤコブセン(Arne Jacobsen)のデザインしたセブンチェア(Seven Chair)

世界中に愛されているチェア

>>この商品の詳細を確認する 1955年に発表されたセブンチェアはヤコブセンの代表作の一つになりました。 ミッドセンチュリーデザインを代表する名作チェアと言っても過言ではありません。インテリア好きなら誰もが知っているのではないでしょうか？ 元々はヤコブセンがデザインしたアントチェアの後継として発表されたこちらのチェアですが、 なんと現在までに全世界で700万台以上販売されているそうです！！ セブンチェアの誕生から遡ること3年前、乗りに乗っていたヤコブセンはノボ製薬会社から社員食堂に使う椅子のデザインの依頼を受けました。 気合の入ったヤコブセンは、フリッツハンセン社と三つの実験にとりくみながらデザインに取り組みました。 それは、『座面と背面を一体成型の合板で作成すること』『脚部フレームをスチールにし、強度を持たせつつ軽量化をねらう』『スタッキング機能をつける』 その独創的な試みは、これまでのセオリーをぶち壊す道への挑戦だったのです！ そして生まれたのがアントチェアであり、セブンチェアのルーツだったのです。 かくしてセブンチェアは、アントチェア/アリンコチェアの良い所をすべて受け継ぎ、さらに弱点までも克服して誕生したのです。 アントチェアには、当初の目的を達成したものの、クラック(ひび割れ)の問題は完全に解消された訳ではありませんでした。 ヤコブセンとフリッツハンセンは、その反省を活かしさらに実験を重ねて、「より強く」「より美しい」セブンチェアを生み出しました。 アントチェアは名前の通り背もたれが蟻のお尻のような形をしているのに対して、セブンチェアは背もたれは数字の7が合わさったような形状で少し直線的になっています。 「数字の7見たいな形状だからセブンチェアなんでしょ！」と、したり顔で思っていた僕ですが、どうやら違うみたいです。。。 という製造ナンバーだったセブンチェアは、製造ナンバーを表す「3107」の末尾の「7」から来たというのが有力な説だそうです。 セブンチェアと言えばやはりこの洗練された3次元的曲線構造による座り心地です。 緩やかなカーブを描き中心のくぼみに向かって体を優しく受け止めてくれる座面は座り心地抜群！ ダイナミックに広がるラインが美しい背面はしっかり身体を支えてくれます。 世界一売れているチェア、セブンチェアはいかがだったでしょうか？ そのデザイン性や機能性はもちろん、誕生から世界一売れる椅子に至るまで歴史も非常に興味深い名作チェアですね。 文字通り誕生から現在まで世界中に愛されているチェア、一家に一台いかがでしょう？是非ご検討ください！