Fritz Hansen
SEVEN CHAIR Teak Wood
世界的に有名なプロダクトはその人気故、入荷とほぼ同じタイミングで旅立っていくのは宿命かもしれません。
ましてや初期モデルなどレアな1点ともなればなおさらです。
この椅子も例に漏れずじっくりと見る間もなく旅立っていきました。
今頃はきっと大切に使われていることでしょう。
また逢えるまで
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北欧と言えば名立たる家具ブランドがありますが「Fritz Hansenフリッツ・ハンセン」はその中でも別格。
1872年にデンマークで創業し、これまでに数々の有名デザイナーと時代の最先端を走り続けてきた家具ブランドのグローバルリーダーです。
名前は知らなくともおそらく誰しもが1度は目にしたことがある名作達を現在も手掛けています。
その中でも’’説明不要の不朽の名作、世界で1番売れた椅子’’として知られる「Seven Chair セブンチェア」。
アントチェアの後継として、1955年に発表されました。手掛けたのはデンマークの巨匠「Arne Jacobsen|アルネ・ヤコブセン」です。
発表されてから70年近く経った現在でもセブンチェアを超える椅子はないとまで言われる程の名作。事実、700万台以上という驚異的な販売台数がこの椅子の名作ぶりを物語っています。
現代のインテリアデザイナーにも多大な影響を与え、家具の歴史に大きな足跡を残したアイコニックなプロダクト。セブンチェアなくして生まれることはなったデザインがたくさんあるかもしれません。
こちらは今ではビンテージでしか入手することが出来ないチーク材を使った希少な1脚。
様々な種類がありますが、今まで見たセブンチェアの中でこの仕様が1番惹かれました。
北欧の家具によく使用されているチーク材はセブンチェアのデザインととても相性が良く、より北欧らしさを感じられます。
セブンチェアファンの心を擽るコレクタブルなビンテージ品。次はいつお目にかかれるのでしょうか・・・。
また、少なく見積もっても60年ほど前に製造されたとは思えないグッドコンディション。
経年による木の味わい深い色味、ビンテージならではの控えめな艶、滑らかな杢目は文句のつけ所がありません。
やはり希少な故、長きに渡って大切にされてきたという事が感じられます。
さらに座面裏のベースカバーはメタルカップ。1962年頃まで製造されていたと思われる初期の頃のモデルです。
あまり目に触れる箇所ではありませんが、ビンテージのチーク材とも相俟ってどこかインダストリアルな印象。
現行品では味わえない、無骨で少し重厚な雰囲気を纏っています。
出来ることなら現行で復刻して欲しい。
ついそんな事を考えてしまいますが、次いつ出会えるか分からない希少なビンテージ品だからこそ惹かれるのかもしれません。
再び入荷することを心待ちにしてこのブログを締めたいと思います。