Fritz Hansen
B Table B612
古いことわざに「三人寄れば文殊の知恵」というものがありますね。
凡人でも三人集まって相談すれば、すばらしい知恵が生まれるという意味のことわざですが、アニメや漫画、ドラマでも“3人組”という構図はよく見かけます。
冷静沈着な頭脳派、血気盛んな熱血タイプ、そして分け隔てなく優しく正義感にあふれる主人公タイプ。
ことわざの通り、三人が集まれば、不可能を可能にしたり、新しい価値を生み出せるのかもしれません。
本日は、そんな“スーパーな3人”によって生み出されたテーブルをご紹介します。
3人寄ればスーパーな知恵


今回ご紹介するのは、1872年にデンマークで創業された北欧を代表する家具ブランド「Fritz Hansen(フリッツ・ハンセン)」の「Bテーブル|B612」。
同社はアルネ・ヤコブセンをはじめとする著名なデザイナーと協働し、数々の名作家具を世に送り出してきました。
成形合板の技術をいち早く取り入れ、機能性と美しさを兼ね備えたプロダクトを展開。北欧モダンを語るうえで欠かせない存在として、現在も世界中で高い評価を得ています。


同社を代表するアイテムのひとつである「Bテーブル」。
無駄のないすっきりとしたデザイン、なだらかで柔らかな曲線、幕板のない薄い天板、そして視界を遮らないスチールレッグ。
空間に圧迫感を与えず、むしろ広がりを感じさせてくれるデザインです。


このテーブルの愛称でもある「スーパー楕円」は、数学者・科学者でありデザイナーでもあるピート・ハインによって考案されたもの。
彼は1959年、この図形の可能性を見出し、ストックホルムの都市計画におけるラウンドアバウト設計で採用されました。
その後、この形状はBテーブルをはじめ、さまざまな家具やプロダクトに応用されています。

そのスーパー楕円を取り入れたBテーブル。
特徴的な天板のフォルムは、曲線によって“末席”を生まないことから「民主主義のテーブル」とも呼ばれています。
長方形の角を落としたような形状は、空間を圧迫せず、限られた面積を最大限に活かす合理的なデザイン。機能性にも優れています。


さらに特筆すべきは脚部の構造です。
脚のデザインを手がけたのは、フィンランドの巨匠ブルーノ・マットソン。
天板との接合部には「スパンレッグ」と呼ばれる構造が採用されており、金具にはめ込むことで固定が可能。工具を使わずに分解できるという、優れた機能性を備えています。

今回入荷したのは、天板にホワイトラミネートを施したモデル。
ホワイトのリムをシルバーのバンドで囲うことで、明るさを保ちながらスタイリッシュなコントラストを生み出しています。
また、全体を通して曲線的なシルエットに仕上げられている点も、こうした軽やかで洗練された印象をより一層引き立てています。

ちなみにアルネ・ヤコブセンは、「スーパー円テーブル|Aテーブル」に採用されている一本脚のスターベースをデザインしています。
まさに三人の知識とアイデアが結集した、完成度の高いシリーズと言えるでしょう。
ピート・ハインとブルーノ・マットソンによる合理性と美しさが融合した「Bテーブル」。
日常の中で、その完成されたデザインと機能美をぜひ体感してみてください。











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