fog & morup
semi
照明をデザインするという事は同時に灯をデザインするということ。
形状がデザイン的でも放たれる灯が美しくなければ照明デザインとは言えません。
ただ暗い場所を照らすだけでは無く、太陽に代わり温度を与える。
本日紹介させて頂くのは、デザインされた美しい灯を持った名照明です。
灯のかたち
>>この商品の詳細を確認する
デンマークを代表する照明メーカー“フォグ&モループ Fog&Morup”。
多くの名デザイナーの作品を手掛け、それらは今尚多くのファンに愛され続けています。
今回紹介させて頂くのは同社を代表するといっても過言ではない名照明。
繊細さと温かさの両方を併せ持つ名作、「セミ SEMI」です。

美しい曲線と限りなく省かれた引っ掛かりの無いデザイン。
触れずともわかる軽量な印象はアルミ素材によるもの。
点灯時のなだらかなラインを伝う光の完成度は素晴らしく、光そのものが発する感覚を確かに感じさせます。

デザインを手掛けたのはデンマーク出身のクラウス・ボンデロップとトーステン・ソーラップ。
ふたりはセミを1967年に発表しました。
驚くべき点は発表当時、ふたりは建築を学ぶ学生であったということ。
あまりにも完璧に近い美しいデザインは若い感性により完成させられたのです。

シャープと繊細の共存。
セミは度々こう表現されます。
この美しい造形は一枚のアルミを絞り出すことで作られるそう。
シンプルなデザインと構造ですが他の照明とは明らかに違う存在感と特別な灯は建築家ならではの発想から生み出されたのでしょうか。
美しいフォルムは消灯時にもその魅力を放ちながらも空間に馴染む浮遊感を見せます。

緯度が高く、夏には白夜、冬には極夜がある北欧。
日照時間が極端に短い為、照明は生活の中で非常に重要な役割を担います。
人々が求めたのは、暗い場所を照らす為の光ではなく太陽の様な温もりある灯。
故に名照明と詠われる殆どは北欧で生み出されています。
そのひとつがこのペンダントライトです。
