FIEL
KD High Table 580
窓際に置かれたこのテーブルを見ていると、自然と人が集まる風景が思い浮かびます。
コーヒーを片手に話をしたり、ノートを広げてアイデアを出し合ったり。
そんな何気ない時間が少しだけ特別なものになりそうな一台です。
アイデアが生まれる場所

今回紹介するのは、福岡県大川市で4代続く家具メーカーが立ち上げたブランド「FIEL(フィール)」のKDハイテーブル 580。
デザインを手掛けたのは日本人デザイナーの岩元航大氏です。
現代の多様な働き方に着目して生まれたシリーズで、オフィスだけでなく暮らしの中にも自然と溶け込むデザインが魅力です。

まず目を惹くのは、天板と脚部を貫くように設けられた大胆なスリット。
デザイン上の軽やかさを生み出しているだけでなく、パソコンや照明などのコードを通す役割も果たしています。
デスク周りは意外と配線で散らかりがちですが、この工夫のおかげで見た目もすっきり。
こうした実用性の高さも、このテーブルの魅力のひとつです。

脚部の構造にも惹かれました。
直線だけで構成された潔いデザインなのですが、どこか日本の寺社建築を思わせるような佇まいがあります。
凛とした存在感がありながら決して威圧的ではなく、オーク材の柔らかな表情と相まって穏やかな空気を作り出しています。

高さは95cmと少し高めに設計されているため、ハイチェアと合わせるのはもちろん、立ったまま使うこともできます。
長時間座りっぱなしになりがちな現代の暮らしの中で、気分転換に立って作業できるのは思いのほか快適です。
窓辺に置けば、まるでカフェのカウンター席や気持ちの良いテラスにいるような感覚で過ごせそうです。

オーク材の杢目も主張しすぎず、空間の雰囲気を選びません。
シンプルなオフィスや住宅にも自然に馴染み、空間全体のバランスを崩さないのも魅力です。
また、座る側の天板の縁には丸みが持たせられているため、腕を預けたときの当たりもやさしく、細かな部分まで丁寧に考えられていることが伝わってきます。

ただ作業するためのテーブルではなく、人と人が集まり、新しい発想や会話が生まれる場所をつくってくれる家具。
KDハイテーブル 580は、そんな可能性を感じさせてくれる一台です。































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