Feldballes Mobelfabrik
Kai Kristiansen Design Cabinet
日照時間が短く、屋内で過ごす時間の長い北欧の人々は"デザイン"によってその暮らしを豊かなものにしてきました。
そんな国で生まれた家具には勿論デザインにこだわり暮らしを楽しむ国民性が染みついていおり、置いてあるだけで私たちの生活を少し幸せなものにしてくれる力が宿っています。
今回紹介の1点も、きっと日々の場面場面をさりげなく味わい深いものにしてくれるであろうアイテムです。
瞬間をちょっと楽しくする 北欧のデザイン
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こちらのいかにも使い易そうなキャビネット。
デザインはミッドセンチュリー期にかのハンス・J・ウェグナーやボーエ・モーエンセンと肩を並べ活躍し、「デンマークデザインの父」とも呼ばれるKai Kristiansen(カイ・クリスチャンセン)。
名立たるデンマークデザイナーによる作品を手掛けた老舗家具メーカー" フィールドボール・モベルファブリック Feldballes Mobelfabrik "通称"FM mobler"による1点です。
キャビネット部は直線を基調とした非常にシンプルな外観。
同氏デザインのキャビネットと言うと丸っこい形をした取っ手のものが多い印象ですが、今回入荷のものはかなり控えめなデザインに思えます。
しかしながらシンプルな外観だからこそ際立つチーク材の美しさ!ブックマッチの手法で左右対称に配置された扉の木目、天板から側板にかけて90度にぴしっと曲がる木目は見ていて何とも心地よいものです。
扉を開けてみますと現れるのはプラスチック製のトレー。予想だにしなかった素材とカラーのコントラストに思わず「おっ!」と声が出てしまいました。
木製のレールにはダボが取り付けられており、細かく位置を調整可能でございます。
そんなキャビネット部から伸びるのはスチール製の脚。脚先のみ無垢材が使用され、はまるで靴を履いているかのような可愛らしさです。
定期的にオイルを入れて色を深くしていってもまた雰囲気が変わって面白いのではないでしょうか。
脚につきましては後年後付けされたものである可能性はありますが非常に雰囲気が良く、キャビネット下部に広くスペースが取られている事により軽やかな印象に。
そして何とも嬉しいのが約85×76cmというコンパクトなサイズ感。スペースの関係で北欧のストレージを諦めていた方、この機会に是非いかがでしょうか?
扉を開けてものをしまう。扉を開けて何かを取る。そんな何気ない動作が楽しくなるような、北欧の空気感をたっぷりと含んだビンテージアイテムの紹介でございました。