Piet Hein Eek Scrapwood Chair

ペイントや部材からインテリアデザインへの熱い情熱が伝わってくるスクラップウッドを使った、様々な家具や雑貨を展開しているデザイナー兼ブランドとなります。 一度は役目を終えた廃材や廃棄物の中から、まだ使える部材を発掘し、経年した風合いをそのままにポップであったりシャビーにリペイントし新しいプロダクトに再構築されている所に感銘を受けるデザイナーです。 それでは暫しご覧下さい。

椅子には職人を悩ます計算された細工が散りばめられています。

>>この商品の詳細を確認する 先ずはカラーリング、パッチワークのような継ぎ目をカラフルにペイントし、椅子全体に強弱をつけたようなデザイン。 部材を一つ一つカタチを整え同じデザインにしなければならないので、相当大変な行程を踏んでいるのが分かります。 それでいて、バックレストと脚部の継ぎ目はスマートにデザインされている為、ピッタリと合わせてあるところやカラーの違いを付けている所など手の込みようが違いますよね。 一番わかりやすいのが、シート部分。よーく見るとサイドの板座は中央へ向かって傾斜しています。しかもほぼ同じ角度とサイズ。 もちろん後ろ側にも同じ細工があります。 一枚板で座繰りを作るのも大変ですが、こちらもかなりの難易度。滑らかな傾斜となりますので恐らく手仕事です。 幕板などもピタッピタッときっちり組み合わせてあり、部材からの行程を考えるかなりの時間とコストをかけて作られているのが伺えます。 それでいて、現代のライフスタイルにマッチするデザインをキープするには、職人だけでなくデザイナーや企業にも情熱が必要でしょう。 スクラップウッドを再構築することでエコロジーや持続可能なデザインを追求し、部材の自然な表情を活かしつつ斬新なデザインを生み出しています。 ピート・ヘイン・イーク独特の感性と素材による世界観は、今や世界を魅了し、日本でも高い評価を得ているブランドです。