Peter ivy
Glass jar
ピーター・アイビー。ガラス作家として、現在でも多くの方々に知られています。
今回ご紹介するのは”ガラスジャー”。いくつか種類があり、食材保存用にはもちろん、植物を入れたり、雑貨を入れて見たりしても不思議とおしゃれな空間の一部になってしまう作品です。
ピーター・アイビーの歴史について触れながら、作品を眺めましょう。
中和、あるいは統一


アメリカ・テキサス州オースティン育ちのガラス現代作家”ピーター・アイビー” ロードアイランドスクールオブデザイン卒業後、シアトルやヴェネチアで働きながらガラス制作を学んだのちに独立。 2002年に来日後、2007年に富山県に移住し、現在も、自宅兼工房である「流動研究所」を拠点に制作・活動しています。
この「流動研究所」には20種類近くもの窓があり、そこからは、移ろっていく光が差し込み、それらの自然な光が、本人にとっての創作意欲の源になっているそう。


ピーター・アイビーの作品には、”宙吹き”という手法が用いられており、いわゆる溶けたガラスを竿に巻き取って息を吹き込んで成形する方法のことです。皆さんも、もしかしたらどこかで見かけたことがあるかもしれません。
このように、完全に手作業で成形することによって、大小様々な気泡や非対称なゆらぎが発生します。これらもすべて、作品を構成する重要な一部分です。 今回のガラスジャーにも、こういった自然発生的なデザインが見られます。
意図してないものほど、何故か自然で美しい。不思議です。


そして、これらのジャーシリーズを実用的に支えているのが、銅線。
銅線は、素材の運命的な要素も相まって、経年変化により錆びていき、変色していきます。 しかしピーター・アイビー本人はこれでさえも作品を完成させる要素だとして、追究しています。


グレーがかったように見えるこの色はピーター・アイビー作品の特徴で、ジャー以外にもペンダントライトなどにも用いられています。 少しくすみがかっていることによって、透明のガラス製品としての存在感は残しつつも、日常の中に生まれるたくさんの色を中和してくれます。
また、今回入荷した作品のうち1点は、”ブルーエディション”と呼ばれる、100点限定で製作されたもの。全体に薄く青みがかっており、定番のグレーがかったガラスとは違う、ブルーの雰囲気を味わうことができます。


ピーター・アイビーガラスジャーは、このようにインテリアを「引き締める」役割を果たします。 それは、「統一感」をもたせるということ。派手すぎないデザインだからこそ、すべてを中和し、統一感をもたらす、ピーター・アイビーの作品は特にそうです。
少しくすみのかかった透明、けれど静かな存在感があるものが、全体を統一するのです。
様々な景色が移り変わっていく中で、部屋の中に長い年月、変わらず静かに存在し続けるガラス容器は長く愛することが出来るでしょう。































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