Pierre Jeanneret
Small Desk for Chandigarh
アンティークやビンテージというとヨーロッパや北欧、アメリカといった国のアイテムを思い浮かべることが多いと思いますが、ここ最近増えていると感じるのがインドの家具。
アジアの国らしいエスニックでエキゾチックなデザインはもちろん、イギリス領だった歴史から西洋的なインテリアも豊富で、昨今では多くのショップが買い付け場所に選んでいる印象です。
つまり、今もっとも注目すべきはインドのアンティーク家具。個人的にそう踏んでいます。
クロスオーバーに調和して

ただ、これほどまでにインド家具が脚光を浴びることとなったひとつの理由として、やっぱりチャンディーガルの存在は欠かせません。1950年代初頭に近代建築の巨匠・Le Corbusier(ル・コルビュジエ)が手掛けたインド北部の新都市計画です。
そしてその現地監督として10年以上も滞在しながら都市空間から建築、家具までもを総合的にデザインしたのが、Pierre Jeanneret(ピエール・ジャンヌレ)です。


コルビュジエの右腕でありながら長らく彼の影だった氏。実際に手掛けたデザインに光が当たることは少なく、さらに同プロジェクトの家具は官公庁のために作られていたこともあり、1990年代には老朽化によりスクラップ(廃棄)されていたといいます。
それがパリのギャラリーの目に留まり、影響力のあるクリエイターたちの関心を集め、瞬く間に世界へと拡散。今やジャンヌレとチャンディーガルはイコールで結ばれる切っても切り離せない関係となりました。


では、何がそこまで数多の人を惹きつけるのか。ひとつはもちろん、ジャンヌレのデザイン性。ミニマルで機能的であることを軸とする工業生産に適した合理的な設計が時代の変化に左右されることのない普遍性を宿します。
それからもうひとつは工芸技術との融合。モダニズムとその地域に根付く伝統をクロスオーバーさせることで、作られた場所でしか生み出せない人間味をオンリーワンの魅力として付加させているのです。


しかも地元にある素材(チークやラタン、サトウキビ、革)を使うことでローカル感を強めつつ、製造は現地の職人たちに任せる。設計図通りである必要はなくそれぞれの状況判断によるアレンジを許容する。
当時のインドは工業化が進んでいなかったにも関わらず、もともと図面と大まかなアドバイスがあれば実現できるデザインであったためさまざまな工房が携わることに。それ故、同じ家具なのに多様なバリエーションが誕生しています。


その後、知名度が上がるにつれてインドの工房での再生産がスタートしたり、正規で復刻されたり、遂には模倣品が作られたり。ただでさえ真贋の判定が難しいこともあり、今やオリジナルビンテージがプレミア級の価値をもつのは周知の事実でしょう。
なお、今回のスモールデスクは作品証明書こそ付属しませんが、前保有者様の購入先や入手経路を確認したうえでオリジナルのビンテージ品として販売しています。


決してものすごい意匠があるわけではありません。でもこの小さな机には、インドの素朴感を表現するには十分なほどの荒れたチークの木肌や釘の痕、ステンシルやペンキで書かれた文字に経年の傷や汚れがある。それから、デザイナーズであることを実感できるアイコニックなVレッグがある。
きっとインドでしか叶わず、ジャンヌレにしか体現できない自然と調和する有機的なモダニズムが人々を魅了し続けるのでしょう。
ちなみに、スクナ湖に自身の遺灰を撒くよう遺言を残したジャンヌレ。終焉の地に選ぶほどに愛したインドは、影に徹した氏にとって陽のあたる場所だったのかもしれません。































美しい北欧の名品
曲線が魅せる美しい曲木
時代を表現したポストモダン
感性を刺激するデザイナーズ
想いを馳せたスペースエイジ
魅力が詰まったレトロポップ
日本の民芸アイテム
やすらぎを感じるクラフト家具
ヴィンテージ家具の商品一覧へ
日本のヴィンテージ
米国のヴィンテージ
北欧のヴィンテージ
西欧のヴィンテージ家具
西欧のアンティーク家具
各国のヴィンテージ家具








商品保管サービスについて