B-LINE Boby Wagon

つい先日、ムサビの「みんなの椅子展 ムサビのデザインⅦ」を見に行き、名作椅子の多さに圧倒されたばかりなのですが、考えてみれば名作家具の中でも"ワゴン"ってかなり限られてきますよね？ 検索ワード「名作 ワゴン」で調べても、やっぱりそう、あのジョエ・コロンボによるボビーワゴンしか出てきませんでした。 本日はそんな、1970年にデザインされてから今もなお、ワゴン界のトップを走る「ワゴンの中のワゴン」をご紹介させて頂きます。

多機能ワゴンの代名詞

僅か41歳でこの世を去ったイタリアの天才デザイナー、Joe Colombo（ジョエ・コロンボ）。 北欧デザインと同じく、イタリアンデザインの黄金期と言われる1960年代のたった10数年の活動期間のうち、生み出したプロダクトは300を数えるほどアイデアの塊だったデザイナーです。 ボビーワゴンは同氏が1970年にデザインした晩年の作品ながら、彼のもっとも知られたアイテムとして現在もB-LINE社から販売され続けています。 >>この商品の詳細を確認する ４面全てに収納を備え、回転式のトレーやオープンスペースなど、用途によってフレキシブルに使えるのがボビーワゴンの良いところ。 元々は製図用デスクのサイドワゴンとして誕生し、狭いスペースでも有効活用できる豊富な収納と使い勝手の良さが魅力です。 機能面を重視し過ぎるとデザイン面がどうしても疎かになりがちですが、さすがコロンボは機能もデザインも全て完璧なカタチを作り上げました。 今回入荷した一台は、現行のB-LINE社による3段5トレイ。豊富なカラー展開で知られるボビーワゴンの中でも、オリジナルモデルから存在する一番シンプルなホワイトカラーです。 また通常のボビーワゴンに加えて、ミッドセンチュリー家具を取り扱うVANILLA社から販売されている専用のウッドプレートも付きます。 表裏にそれぞれウォールナットとタモ材を使用したウッドプレート。リバーシブルになっているため、異なる色味を楽しみながらサイドテーブルとしても活躍してくれます。 いざ使うことを考えると、オフィスや書斎など、ワークシーンのイメージがパッと頭に浮かぶ方も多いと思います。 ところが近年では、デスク周りだけでなくより日常に近いキッチンやリビングなどでも活躍の場が広がっているそう。 回転トレーによる出し入れのしやすさ、キャスターによる移動のしやすさ、ABS樹脂素材によるお手入れのしやすさなど、"使う"ことに特化したデザインは、考えてみれば日常使いに向いていないわけがありません！ 「ボビーワゴン 使い方」で調べると、なるほど！と口に出したくなるような使い方の紹介ページがたくさん出てきますので、よろしければ是非参考にしてみて下さい。 今もこれからも色褪せることの無い名作ワゴン。ミッドセンチュリー、スペースエイジ、プラスチック家具好きなら一台は持っている定番アイテムではないでしょうか。 今回のようなスタンダードで取り入れやすいカラーは、シンプル故に少しずつ自分色に染めていく楽しみも感じて頂けると思います。 ずっと欲しいと思っていた方も、初めて知った方も、是非ご自宅で思い思いの使い方をお楽しみ下さいませ。