Vintage
Bureau cabinet
使いやすさを追求して、収まりの良さを追求して。そうして人知れず磨かれていった民芸のプロダクトには、こまやかな個性とこだわりが込められています。
たとえば編みかごという用途としては同じアイテムであっても、自生している植生やその中に仕舞う作物のサイズ感によって出来上がる風合いも様々。その土地ならではの文化や風土を映し出すことで、より一層その魅力が際立つという面白さも。
今回は、そうした深い味わいを持つ民芸の匂いを感じさせる、日々の暮らしにすっとなじむ1品です。
今なお生きる先人たちの知恵と個性

こちらは民芸家具らしい荒々しい動きの木目に、ダークブラウンの色合いが静かに品を感じさせる1台。色味に加えて、直線的なデザインが全体に施されていることで、重厚さのある、堂々とした存在感を放っています。


天面にはわずかな張り出し、脚部にはその身体を支えるべく太い脚と幕板がしつらえられた構造。天面は屋根のように収納部の安定感を見た目から高め、脚部は抜け感と共に鳥居のようなオリエンタルな雰囲気を加えています。

上部はスライド式のガラス扉。開き戸の印象が多い民芸家具の中ではちょっと庶民的な印象も感じられますね。格子状の扉の中で「しっかりと守られる」というよりは「ちょこんと収められている」という感じですが、それがとても良い塩梅。


ガチャンと開いて取り出すのと違って、戸棚に仕舞われたおやつを取り出すみたいにアクセスしやすいのがとてもフレンドリー。棚板は調整は出来ないものの取り外せるので、レイアウトの幅も広がります。


中段の戸板を手前に倒せば、簡易的な作業場が。いわゆるビューローキャビネットというカテゴリーになりますが、限られたスペースを可愛く、そして便利に使いたいという方にとても人気のアイテムです。
普段はキャビネットとして違和感なく馴染み、隠れた扉を開けば自分だけのスペースが出来上がる。この自分だけの秘密さながらの「ときめき感」はこのアイテムならではの魅力。
ちなみにビューロー内部の高さは上段が約11.5、下段が約18.3センチ(奥行は24センチ)。ちょっとした文庫本なら並べて置けるくらいの空間です。




直下3杯の抽斗は文房具からカトラリーまで細かなものを沢山仕舞え、下段には高さが異なるコンパートメント。右側の高さは約41センチと一升瓶(約39.5センチ)が収まるのがとても実用的。空間に映えるのっぽなフラワーベースは収納場所に困る事もあるので、そういった意味でもとても有難いスペースです。

収納だけでもない、こぶりなデスクだけでもない。けれども実際的な暮らしをイメージしてしっかりと作られた事が分かる、ビューローキャビネット。お気に入りを飾って、余すことなく仕舞って。便利に楽しく使って頂きたい名も無い名品です。











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