Vintage
BKF Chair
ハリーポッターやニルヴァーナ、ビースティーボーイズなど映画や音楽に限らず、誰かひとりでも欠ければ崩れてしまう3人というバランス関係にはどこか惹かれるものがあります。
さて、今回ご紹介いたしますのは3名のアルゼンチンデザイナーによって創り上げられた名作チェア。
是非最後までお付き合い下さいませ。
長く親しまれてきた名作チェア
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Antonio Bonet(アントニオ・ボネット)、Juan Kurcha(フアン・クルチャン)、Jorge Ferrari Hardoy(ホルヘ・フェラーリ=ハードイ)、それぞれの頭文字から名づけられた「BKFチェア」。「バタフライチェア」の愛称でご存知の方も多いかと思います。
3人の出会いは20世紀を代表する建築家、ル・コルビジェのアトリエ。意気投合したのち、ブエノスアイレスへと拠点を移動、その後デザイン集団であるGrupo Austral(グルッポ・アウストラル)を設立しました。BKFチェアは、1938年に同地で手掛けた集合住宅の為にデザインされたと言われています。
折り畳み椅子のような特徴的なデザインの元となったのは1855年にイギリスで誕生した、アウトドア用の椅子「トリポリーナ」だそう。コルビジェの提唱するモダニズムと対照的にややカジュアルな雰囲気は、南米の気候や人々の性格から来たのかもしれませんね。
今回入荷しましたのは、ヘッド部分がやや角ばり、フレームがノックダウン式のもの。メーカーの詳細が不明ではありますが、現行のCUERO(クエロ)やKnoll(ノル)のデザインとは異なり、スエード地のマットな質感がまた違った雰囲気をお楽しみ頂けます。
また、全体にメリハリを加えるブラック色の金属フレームにより、佇まいはさながらオブジェのよう。置くだけでも美しく空間を演出してくれます。
1941年にはArtek-Pascoe(アルテック)から、1947-51年にはKnoll(ノル)社から販売されていました。
以降、様々なメーカーにて製造・販売され、「バタフライチェア」の他、「ハードイチェア」の愛称で親しまれ、そのデザインとお手頃な価格も相まって、1950年代から60年代にかけてのミッドセンチュリー期を過ごしたアメリカの若者達から愛されていました。
包み込まれる様なフィット感を味わうことができる背座が一体のシートは安心感のある座り心地。また本革が用いられているため、使い込むごとに経年の変化をお楽しみ頂けます。
リビングや書斎など屋内はもちろんのこと、今の季節には少々寒いですが、ベランダやお庭など野外に設置してハンモックのようにリラックスしながら座りたい逸品。
モダンや北欧、インダストリアルスタイルのお部屋とも相性が良いお品物です。
是非この機会にいかがでしょうか。