Unknown
Vintage lounge chair
人は恐怖を克服するために知識を付け、知識を付けることでまた恐怖の対象を増やしていくという不思議な生き物です。
知らぬが故に恐れ、畏れる。
正体不明な物に興味をそそられてしまうのも、根底にはこういった人間の知的欲求があるからなのかも知れません。
誰が何の為に作ったのかが『ハッキリしているもの』より、『よく分からないもの』の方が魅力的だったりします。
かく言う私も、ブランド等に然程興味は無く、寧ろそういった外装の無い物の方が本質が見えて好きだったり。
本日ご紹介するのは、デザイナーやブランド等が一切不明。だけど魅力に溢れた一脚です。
名も無き一脚
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スチールのフレームに銘木ウォールナット材のパーツを組み合わせた、どことなくオランダのビンテージ品を彷彿とさせるこちらのチェア。
メーカーやデザイナーについては一切不明ですが、手の込んだ細部の作り込みから品質の良さが滲み出ています。

貫部分はスチールの上にウォールナット材を被せることで、デザインを損なうことなく強度を確保。
見る角度によっては内側のスチールもチラ見えし、デザインの良いアクセントとなっています。

それは脚先にも。

無垢材を削り出した手に馴染むアームは、座面側にやや傾斜しており腕に優しくフィット。
人間工学椅子のような快適な座り心地の正体です。

ファブリックは張り替えられたものなのか定かではありませんが、茜色と黒のミックス。ちょっとレトロで雰囲気Good。
程良い硬さのシートはハイバック仕様で、寛ぎのひと時を過ごすのにぴったり。

シャープなフレームデザインに加え、ヘッドレスト部分の幅は必要最低限に窄まっている為、ハイバックながら圧迫感も然程感じられません。
コストを度外視し モノづくりに心血を注いだミッドセンチュリー期の情熱を感じる一脚。デザイン性と実用性を兼ね備えた素晴らしいプロダクトです。
