Higgins Glass/Dearborn
Cigarette Box 
Michael＆Frances Higgins

20世紀半ばにアメリカで活躍したマイケルとフランシス・ヒギンズ夫妻によって作られた、ミッドセンチュリー・モダンのアートガラス製品は、そこから生み出される芸術的な色彩や装飾に、人々は瞬く間に魅了され、高級百貨店や有名ショップなどから注文が殺到するほどの広がりを見せました。
その作品たちは現代に至っても人々を惹きつけ、その一部は、スミソニアン美術館、メトロポリタン美術館、コーニングガラス美術館のコレクションとなっています。

～古代の技法と現代的なデザインとの融合～

1948年にシカゴの小さなアパートから創作活動をスタートさせ、アメリカのガラスウエア文化における革新者となった、マイケル＆フランシス・ヒギンス夫妻。
2人が創り出す作品たちは、日常のガラス製品にアート性を落とし込み、ガラスウエアとガラスアートを美しく融合させた、独創的な作品を生み出しています。

その製法は、古代の技法であるフュージング（ガラス融着）を独自に取り入れ、2枚のガラスの間に色とりどりのエナメルやガラスの断片を挟み込み、窯で熱して融着させる技法です。この「ガラスのサンドイッチ」によって、鮮やかな色や複雑なパターンが表現されています。この数ミリの厚さの中に立体感や奥行を感じることができるのが最大の魅力です！

シガレットケースとしてはもちろんですが、キーケースやデスクの小物入れにもお勧めです♪ガラスだけ窓際に並べて、光を通して色彩と幾何学的なパターンを楽しむのも良さそうですね～

こちらのプロダクトは、書籍「higgins Adventures in Glass」にも掲載されている「Cigarette Box」。Dearborn社時代に制作した1957年頃～1964年頃の稀少な作品。単なる喫煙具ではなく、ミッドセンチュリー期のアメリカン・クラフトを代表するアート作品として、ヴィンテージ市場で今もなお高い人気を誇っている逸品なのです！