PANDUL
OPALA S G003
Hans J. Wegner
"ハンス・J・ウェグナー Hans J. Wegner"と言えば?
デンマークデザイン界において、最も創造性と独創性に溢れれたデザイナーと言われるほどの人物ですが、照明のイメージはあまりないかもしれません。
Yチェアを初めとし、生涯で500種類以上の椅子をデザインしたことで、椅子の名匠ってイメージが強いですからね。
~名匠が残したシンプルな美~
そんな中、こちらのプロダクトは、1970年代半ばに、デンマークの首都コペンハーゲンのホテルスカンジナビアのためにデザインされた照明器具シリーズの一つ。
乳白色のアクリル製のシェードとアルミ素材のシェードトップが印象的なフロアランプです。
柔らかな曲線を帯び、テーパーカットされたフォルムは、シンプルなのに、この存在感と美しさは流石です。
素材が変わったとしても、やはりウェグナーのデザインを感じれずにはいられません。
シェードには特別な耐衝撃性アクリルが使われ、また、シェードトップはアルミニウムで塗装され、デザインだけではなく、その品質も優れています。そんなシェードは、光源が光りを放つと、浮遊しているかのように浮かび上がり、優しい光で空間を包んでくれますよ。
フロアランプにしては高さが低めで、ソファサイドやベッドサイドに設置した際にちゃんと手元を明るくしてくれるので、間接照明ながら、スポットライトの様にメインの照明として活躍してくれそうですね。
発表当初は「ルイスポールセン Louis Poulsen」から発売されましたが、80年代にはいって生産が中止されていました。
しかし、今世紀になってパンダルによって復刻され、ケンブリッジ大学のチャーチルカレッジなど、さまざまな公共スペースの照明として現在でも世界中で愛される名匠の逸品なのです。