P.F.S
HD CABINET
ある日、私が大好きな恵比寿のインテリアショップに立ち寄った際、店員さんがこんなことをおっしゃってました。
「みんながやらないことをかっこよくやりたい。既成概念に囚われず、自由な発想で手掛けるからこそ、愛着が湧き、共感され、根強いファンが付くんです」
企業理念でも同様のことが掲げられていた同ブランド。なるほど。このお店はかっこいい想いを持つ店員さんがいるから、ブランドも家具もかっこいいんだな、としみじみ思いました。
威厳と品格
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さて、今回ご紹介するのは恵比寿に店舗を構える”パシフィックファニチャーサービス PACIFIC FURNITURE SERVICE”。
名だたるUS家具ブランドとの代理店契約による家具輸入販売や、USビンテージデザインのオリジナル家具を手掛け、独自の世界観築き上げる、日本を代表するインテリアブランドです。

こちらは、同ブランドが手掛けた人気アイテムのひとつ、『HDキャビネット 』。シンプルながら威厳と品格漂うその佇まいは、60-70年代頃のUSミッドセンチュリー家具を彷彿とさせます。
なんといっても温かみと無骨さの両方をひしひしと感じさせるカバ材の色味が魅力的。その風合いと直線的で堅牢な造り、鈍い光沢の把手が相乗し更に存在感を醸し出しています。

大きくて存在感があるが故に空間を圧迫してしまいそうですが心配はありません。
その大きさや重量にも耐えうる確りとした立脚を採用しているため、軽快さが生まれ圧迫感を軽減してくれています。
貫禄を残しつつも軽やかな佇まい、加えてキャビネットが持つ矜持を示しているかのような厳かな雰囲気を感じられます。

肝心な機能はどうか。
向かって右側の扉内部は横も高さもありたっぷりしまえるサイズ。一枚の棚板が備わっており、5段階に高さを調節可能。外すことも出来るので収納するアイテムによって、柔軟に変更できます。

向かって左側には3段の抽斗。3つの収納部を配しながらも十分に深さがあるので、収納するアイテムの幅をグンと広げてくれます。
また、金属レールではなく木のセンターレールを採用しているところも、昔のアメリカ家具を忠実に再現しているポイントです。

無駄を排したデザインが与える影響は見た目だけではありません。
キャビネットとしては勿論、雑貨類をしまうサイドボード、天板にテレビを置いてAVボード、食器を入れるカップボード、洋服をしまうチェストまで、シンプルが故に多用途に使いやすいフレキシブルさも持ち合わせています。
空間に馴染み易くアクセントにもなるところも魅力的。ミッドセンチュリースタイルにもインダストリアルにも北欧系にも、多様な場面でその存在感を発揮してくれるでしょう。

昔のかっこいい家具を現代に蘇らせるパシフィックファニチャーサービス。
デザインを模倣することは簡単ですが、ビンテージならではの存在感や味わいを体現するのは、時を重ねていない現行品だからこそ難儀なことだと思います。
そこにあえて挑み続ける同社。何者にも囚われず我が道を突っ走るパシフィックファニチャーらしさを感じます。
こちらのキャビネットも”らしさ”溢れる逸品。ぜひご自宅に迎え入れその凄さをご体感下さい。
