PACIFIC FURNITURE SERVICE ORDER LOW BOARD CABINET

おにぎりを買う時は違う具を選ぶのが当然であろう、という固定観念に囚われていた。といった話を聞いた時は目から鱗が落ちる思いでした。人は同じ具のおにぎりを買ってもいいんだと。試しにツナマヨを３個ほど買って食べみたら1個半で飽きました。 やりたいことを自由にやっているように見えて、実は選択肢の中から選んでいるだけだった。というのは生活の中でままあります。 ことさらインテリアや家具選びにおいてその傾向は強いでしょう。カタログに目を通し、自分の好みや条件になるだけ近いアイテムを選んでいく。家具"選び"ですからさもありなんと言ったところでしょうか。 自分の思う通りに空間を作るとなるとそれにかかる労力は計り知れません。しかしその後の人生を実りあるものにしてくれます。今回は住宅と合わせて設計されたオーダーメイドのローボードのご紹介です。

思いに形を、形の先の思いを

>>この商品の詳細を確認する パシフィックファニチャーサービス（PACIFIC FURNITURE SERVICE / P.F.S）は、LYON、CRARIN、JIELDE社等のUS家具の輸入販売やUSビンテージスタイルのオリジナル商品を中心に、ハイセンスなアイテムを提案し続ける東京・恵比寿にある家具メーカー。 P.F.Sのオリジナル家具はimption取扱いの中でも入荷・販売からSOLD OUTまでが短いブランドの一つです。 「かっこいいモノがあるからかっこいい生活があるのではなく、かっこいい人がいるからかっこいい生活がある。」という理念の元、デザイン・製造・販売のそれぞれを自社で行い独自の価値観を提供し続けています。 それは既成概念やマニュアル化された情報に左右されることなく、自分たち自身が必要だと感じるものを考え作り続けたいという想いから。 オーダー家具や住宅・店舗づくりにおいても、既存の選択肢から選ぶのではなく、依頼者や施主の好きなことや暮らしに立ち返る。ゼロベースでの空間・家具づくりを志向しています。 今回ご紹介するオーダー品のローボード。P.F.Sメーカーサイトにて施工事例写真に写り込んでいるのが確認できます。 約240cmと幅広の天板にのびのびと広がるバーチ材の杢目。深い色味ながら、全体としては不思議と軽やかさを感じさせます。 スライド式の扉を採用し、あえて全面を塞がない扉は抜け感を演出。扉トップのホワイトメラミンは深みのある木部とのコントラストが印象的です。 スッとしたスタイリングで把手もさりげなくキマッています。 P.F.Sではあまり例を見ない存在感の少ないメタルの脚や透明なグライズはオーダーメイドならでは。 こうした各部のデザインから全体的に軽やかさが生まれてるのではないでしょうか。海風を感じさせるような、そんな爽やかな印象に仕上がっています。 背面は下部がオープン仕様、棚板にも後ろに3センチ程度の隙間が設けられ、配線に左右されることなくAV機器をレイアウトすることができます。 それぞれの棚板はダボで3cm間隔・4段階に調整が可能。使い勝手も忘れていない設計は依頼者の思いにしっかりと答えるP.F.Sの真摯な姿勢を感じます。 自由な人生は自由な設計から生まれると説くP.F.S “形をデザインするのではなく、気持ちをデザインする” 思いに形を与えることで、空間・家具を通したその先に広がる人生をより豊かなものにしたい。 その一端を担ったオーダーローボードのご紹介でした。