Baleri Italia
Lunella Stool
皆さんは、何か記憶に残っているような「質感」ってありますでしょうか。
何でもいいんです。自由帳に書いた鉛筆の字だったり、水彩画を書いた画用紙だったり、
もしくは料理で使うまな板だったり、校舎の屋上の誰もしばらく触れていないような手すりだったり。
想像すればするだけ、世の中には沢山の質感に溢れているものだと実感します。
ほんのちょっとの違いでそれが、好みに「合う」「合わない」という事、細かな違いを認識する人間の感覚は素晴らしいものだと思います。
そんな感覚を研ぎ澄ませて家具を眺める時、例えば椅子があって、人が「座るための家具」と意識すると、
それが椅子としてふさわしいかどうかを考えます。椅子としての機能や美しさをその眺めから想像するわけですが、
その「人間の無意識」に挑戦するような椅子もデザイナーズアイテムには多くあり、
そこがデザインの力量の見どころの一つでもあります。
今回ご紹介するのはそんなデザイナーの挑戦の一つ、ユニークな造形と家具の機能、彫刻的なデザインを兼ね合わせる逸品です。
宜しければ最後までお付き合いください。
これは家具?
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さあ、これを初めてご覧になった方でこれを「家具」と認識する方はどのくらいいらっしゃるでしょうか。
このアイテムはバレリ イタリアのスツール。そう、腰掛ける『椅子』なのです。
バレリ イタリアは1984年に、エンリコ・バレリとマリリサ・デシモによって創業されたその名のとおりイタリアのブランド。
ノルやフロスで多くのデザインを残した彼らは、このブランドで「完璧で、時代に左右されない、一貫性のある国際的なオブジェクト」を目指しています。
実際彼らのアイテムはボーダーレス。
目に入ると「~らしい」と認識するようなディティールは丹念に排除され、
いつの時代であっても、どの国籍の人が使っても違和感のない、現代を象徴するような家具を作り上げています。
今回のルネラはスタッキング可能なスツール。
ポリウレタンフォームで形作られたシートに、マラガと呼ばれるストレッチファブリックがカバーとして付いています。
球形の端を切り取ったような形状はどの方向から見ても綺麗に空間を切り取るため、
その下に、球形の続きがあるようなイメージを抱かせます。
もし、この下から続きが出てくるとするならば、
皆さんはどんな形が良いと思いますか?
想像してみるのも楽しいですね。
フローリングにそのまま寝そべると身体が痛くなる、なんて人は
寄りかかったり覆いかぶさってみるのに使うのも良さそうです。
ウレタンの下は発泡のフォームが芯材として形を保っているので
そのまま腰掛けた時も安定した姿勢を保ってくれます。
カバーリングはきめ細かく、伸縮性のある素材なので取り外しもしやすく
カバーを取り替えれば、ぱっと印象を変える事が出来ます。
ひっくり返すとフックが付いているので壁にランダムに配置するのも素敵ですね。
現在はベーシックなカラーのホワイトとネイビーが経堂店に展示中です。
定価は45,100円となっておりますが、リユースショップならではのお手頃な価格でご提供中です。
普段の生活を快適にするアイテムとしても、新しい雰囲気を作り出すアイテムとしても最適な一品。
あなたもこの機会に、デザイナーの挑戦を感じてみませんか?
Baleri Italia Lunella Stool NAVY
Baleri Italia Lunella Stool WHITE