Vatne Møbler
Falcon Chair
ノルウェーを代表する家具メーカー「バットネ VATNE」、同じ北欧の名だたる高級家具ブランドと比べるとやや聞き馴染みのないメーカーと思われるかもしれませんが、本国ノルウェーをはじめ世界の家具愛好家には広く知られている"知る人ぞ知る"家具メーカーです。
本日は発表から50年以上にわたって高い人気を誇る同社のベストセラーが入荷いたしましたのでご紹介します。
北欧の隠れた銘品
戦後間もない1946年に北欧ノルウェーで設立されたバットネ。
50年代後半にはフレデリック・カイザーやゲルハルト・ベルグら家具デザイナーと協働し、"711チェア"など品質の高いプロダクトで国内外でも高い評価を得ていました。
そんなバットネ社が1971年に発表した「ファルコンチェア Falcon Chair」。
4本の曲木からなる特徴的なフレーム構造で、四方に広がる姿を翼広げたはやぶさに見立てて「ファルコン」と名付けられました。
ラウンジチェアとしては非常に軽量で、その高いデザイン性と確かな実用性から瞬く間に人気となり、発表から半世紀以上が経った現在でも北欧の銘品として広く知られています。
デザインを手掛けたのはノルウェー出身の「シガード・レッセル Sigurd Resell」。
フィン・ユールと共に数々の名作を手掛けた名工"ニールス・ヴォッダー"と協業した「SR600」ダイニングチェアがデンマークの家具コンクール「スネーカーギルド」で入賞したことでも知られ、デザインと機能性の双方で優れた北欧らしさを感じさせるデザイナーです。
バットネ社では"ファルコンシリーズ"と題してチェアの他同様のレッグを持ったオットマンやコーヒーテーブルも手掛けていました。
そんなファルコンチェアはフレームにキャンバス地のシートを張った構造で、ハンモックにも似た浮遊感のある掛け心地に加えて、バケットシートのような造形ですっぽりと包み込まれるような安心感がございます。
また、曲木のフレームは座ると適度にしなり、シートと合わせて体重を分散してくれるため長時間の着座でも疲れにくくなっています。
ハイバックやアーム付きなど様々な仕様の中から今回お買取りさせていただいたのは、低めの背もたれを備えたローバックの一台。
ダイニングテーブルやソファと比べるとややパーソナルなラウンジチェアですが、高さを抑えたサイズ感で日本の住環境にも取り入れていただきやすいスケールに仕上げられています。
ハンモックのような独特の構造によって唯一無二の掛け心地を生み出したバットネの「ファルコンチェア Falcon Chair」。
フレームとシートを巧みに組み合わせた機能美が光るシックなデザインは、ミッドセンチュリースタイルや北欧テイストのお部屋にぴったりとマッチしてくれます。
極上の掛け心地に加えて味わい深いレザーとフレームの色合いで、ワンランク上のリラックスタイムを創造してくれること間違いなしの逸品。ぜひこの機会にお求めください。