Herman Miller
La Fonda Arm Chair
出会ってから早20年。家具が好きなその友達がいつか結婚するときは、お祝いにバタフライスツールをあげたいなぁと何となく思っていました。
そしてようやく今年、そのささやかな夢が叶ったのです。
結婚祝いにしては少し奮発した感が否めませんが、今までありがとうとこれからもよろしくねの気持ちを込めて。友人の喜ぶ姿を見ることができて大満足なのでした。
友のために
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Charles Eames(チャールズ・イームズ )とAlexander Girard(アレキサンダー・ジラルド)といえば、仕事だけでなくプライベートの時間も共に過ごすことがあったほどの大の仲良し。
よく盟友とも言われますが、実はお互いに認め合い信頼しあった関係だったからこそ誕生したプロダクトというのがあります。
それが、ニューヨークのレストラン・La Fonda Del Sol(ラ・フォンダ・デル・ソル)のためにデザインされた「ラフォンダ | La Fonda 」グループ。
店内の内装とともにテーブルウェアや蛇口などの設備やメニュー、制服に至るまでトータルプロデュースを担ったジラルドが、イームズ夫妻に依頼したことがきっかけで制作された家具シリーズです。
チェアに用いられた座面下から伸びる4本の支柱がそのまま4本脚のベースとなる特徴的な独自のベースは、太陽の意味をもつ店名をイメージしてデザインされたのでしょうか。
実際に店内には、丸いテーブルを囲む6脚のラフォンダチェアがいくつも配置され、さながら太陽のように明るく陽気な空間が演出されています。
自身がイメージするインテリアデザインを完成させるために、テーブルの天板と椅子の背もたれの高さが揃う椅子をオーダーしたジラルド。
その要望を快く受け入れ、背もたれの低い新たなシェルチェアを生み出したイームズ。ミッドセンチュリーのレトロさの中には、深い友情が詰まっているようです。
後に、Herman Miller(ハーマンミラー)社から発売されたラフォンダグループですが、今回のチェアはエンボスよりいわゆる2ndビンテージ期(1970年代まで)に製造されたと思われる1脚。
ジラルド本人が1959年に手掛けた「ジェイコブスコート生地(マルチカラー)」の張地とのコンビネーションに、きっとこのチェアの誕生秘話を知ったからこその感慨深さをご堪能いただけることでしょう。
ラテンアメリカをテーマにしたにぎやかな店内。赤と白で統一されたラフォンダもジラルドデザインによる食器たちもすべてが古き良き時代の伝説です。
そのレストランはわずか10年ほどで営業を終了してしまったそうで、今では残された写真でしかその雰囲気を確かめることはできません。
でもこのチェアがあれば、きっとパワフルで華やかな当時の気分を味わうことができるはず。レストラン用の椅子だっただけあって座り心地もかなり快適です。