Herman Miller
Eames Molded Plywood Folding Screen
本日は、波立つ壁がその場所を「特別な領域」として定義し、木目と陰影による静かな余韻を残す、チャールズ&レイ・イームズによる美しい木製パーテーション" ハーマンミラー / Herman Miller "『 イームズ モールデッド プライウッド フォールディングスクリーン / Eames Molded Plywood Folding Screen 』のご紹介♪
静波のアンビエンス


「プライウッド・フォールディング・スクリーン」が誕生した1946年前後は、第2次世界大戦中に培われた成型合板技術が平和な時代の家庭用家具へと転換され、前年の1945年に名作椅子『 イームズプライウッドチェア(LCW / DCW) 』がデザインされる等、デザインの歴史を語る上でも非常に重要な時期でした。
同作もプライウッドの実験の過程で生まれた副産物。当時の技術では難しかった「木材を三次元に曲げる」技術は、1940年代初頭にイームズ夫妻がロサンゼルスのアパートのゲストルームで自作した「カザム!マシン(Kazam!machine)」により実現。不可能に近い挑戦を可能にしたことから、「アブラカダブラ!(Alakazam!)」と、その魔法のようなプレス機に驚きと興奮を込めて名付けました。


当時幾つものプライウッド製家具をデザインしていた経験により、U字型のプライウッドの横断面が自立するのに十分な安定性がある事に気が付いたイームズ夫妻は、カーテンのドレープ(ひだ)のような遊び心のある波形の造形美でユニークなパーテーションを完成。戦後のアメリカで流行した仕切りの少ない広々とした間取りの住宅を、必要に応じて柔軟に仕切る「ポータブルな壁」として考案しました。
内側のメープル材をチェリーの天然突板で挟み込み、湾曲や剥落を防ぐ耐久性のある5層構造で完成させたU字型パーツ。デザイン当時はキャンバス地の丁番と第二次世界大戦中に開発された合成接着剤を使用し連結されていました。現在では連結部はポリプロピレンメッシュにより固定され、見た目の完成度はそのままで耐久年数を延ばす事に成功しています。
各U型セクションの幅は約25㎝。それらは6枚で構成され最大約150cmまで広げる事が出来ます。厚みは6mmあり自立する為に十分な安定性を確保。従来のパーテーションの様なベースを使用せず、波形の断面で確りと立たせる事が可能です。折り畳む事でお部屋間の移動が簡単に出来、設置や収納がスムーズに行えます。


最初期はエヴァンス・プロダクツ社が製造を手掛けていましたが、1947年にハーマンミラー社が独占販売権を獲得。1949年より同社が引継ぎ製造していました。他のパーテーションとは一線を画すデザインは、非常に高い人気を集めていましたが、製造コストが高過ぎることが理由で1955年に一度生産中止となり、その後40年の時を経て復刻されました。
水平垂直の部屋、直線的な家具が多い現代のインテリアにおいても、視覚的な抑揚を作り出す波状の曲線。窓辺からの日の光、夜の電球の灯り、時間の流れと共に変化する光が曲面に当たり、パネルの凹凸によって美しい陰影のグラデーションが生まれます。
イームズはこのスクリーンを、単なる空間の仕切りではなく、他の家具を引き立たせるための「背景」としても考えていました。イームズの名作椅子は勿論、お気に入りのラウンジチェアや観葉植物の背後に置く事で、箱庭のように風景を縁取り、空間全体がひとつの額縁となります。


その曲線に視線を預けたとき、部屋の境界はとけはじめます。1946年の誕生以来、このスクリーンは「ポータブルな壁」として多くの空間に静寂を届けてきました。重なるプライウッドの層が奏でるのは、木の呼吸と光の残響。一脚の椅子とこのスクリーンがあれば、そこはもう、あなただけの深い思索の海です。
日常に美しい沈黙を。空間を仕切るのではなく、新しい「空気」を置く。有機的な曲線が角を丸く削り、場所の解像度を静かに高めます。その波は光を柔らかな陰影に変え、室内に静かなリズムを刻みます。波打つ木肌が、あなたの暮らしの背景を美しい凪へと変えていきます。


木目の海に 思考を立ち
静かな波音が 部屋を満たす











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