Herman Miller
Platform Bench

見ただけで使い心地を想像できるって実はすごい事なんです。

学生の頃、デザインを学んでいて直面したのがこの問題です。一目見て使い方や使い心地が分からない物は、どこか腑に落ちない感覚になっていました。

「目的を明確に示す外観を作る」というデザイン理念に基づいて設計されたアイテムをご紹介します。

ミッドセンチュリーデザインの始まり

アメリカ人デザイナーのジョージネルソンの名前を冠した"ネルソンプラットフォームベンチ"。

SNSや雑誌、街中など、どこかで見たことのある方も多いのではないでしょうか。

ベンチ、ローテーブルなど様々なシーンで活躍する、ミッドセンチュリーデザインを代表するアイテムです。

ジョージネルソンはハーマンミラー社のデザイン部長を務め、イームズ夫妻、イサム・ノグチやエーロ・サーリネン等の名だたるデザイナーをハーマンミラー社と繋げました。

近代デザインを語る上で欠かせない存在となった巨匠、ジョージネルソン。彼が残した業績はあまりに多く、話し出すと尽きないくらいです。

彼自身もマシュマロソファ、ココナッツチェア、ネルソンクロックシリーズなど多くの名作を生み出してきました。

もともとはオフィスでの利用を目的としてデザインされたこちらのネルソンプラットフォームベンチ。

オフィス内の効率化を図るため、着座する時間が短くなるように設計されたスラット構造の座面が特徴的です。

「目的を明確に示す外観を作る」というジョージネルソンのデザイン理念を体現したベンチとなっています。

ベンチだけでなく、テーブルとして使われているのをよく目にします。

ハーマンミラー社の公式写真でも、コーヒーテーブル、飾り台としてアプローチされているこちらのアイテム。

今回入荷したアイテムウッドベースの脚部、そしてガラス天板を備えた仕様。

ガラス天板はハーマンミラー社からオリジナル品は販売されていないものの、モダンテイストを引き立てるクールなディティールになっております。

ハーマンミラー社でジョージネルソンが初めてデザインしたアイテムでもあるネルソンベンチ。

いわゆるデザイナーズアイテムの中でも、美しさ、人気、使い易さ、どれをとってもトップに君臨し続ける一台です。