Herman Miller
vintage Eames Executive Chairs
チャールズ&レイイームズ夫妻のデザインや生き方に憧れたり、ミッドセンチュリー期の様々な物が生まれ進化していく時代への憧憬をお持ちの方は多いと思います。こちらは正にミッドセンチュリー期のどまんなかで、1959年竣工のニューヨークタイムライフビル内のロビー用に開発デザインされた、別名が通称にもなっているタイムライフチェアとなります。
イームズの中でも更に人気の高いタイムライフ
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雑誌やメディアでは見かける事はあっても中々実際に見る事も難しいチェアです。私自身もTokyo Recycle imptionに入社してからは、レザーでキャスターのタイムライフチェアを見たのはこちらの商品を含めて2回しかありません。それほど、USEDやビンテージであっても希少な存在のチェアです。
まず、ブラックレザーとボタンによるミッドセンチュリーたるアクセント。それにふっくらとした背座がデザイン当時の情熱を感じさせます。
タイムライフビルのロビーに合わせて、モダンにデザインされたチェアですが、1972年に行われたチェスの世界選手権にも使われたそうです。その際に挑戦者だったアメリカのボビー・フィッシャーがこのチェアの快適な座り心地を知り、世界選手権の対局に用いたと聞きます。
結局、王者であったソ連のディフェンディングチャンピオンのボリス・スパスキーも同じ椅子を要求し、アイスランドまで急遽届けたのだとか・・・その後、フィッシャーは見事アメリカで最初のチェスのワールドチャンピオンに輝いたそうです。そんな逸話も持ち合わせるなんて、「持っているチェア」なのかも知れませんね。
イームズやハーマンミラーの事を知らない人がみても、何となくオーラを感じるタイムライフチェア。
ビンテージ品だけがもつ時間経過によるレザーの深みや趣が感じられます。
こちらチェアは75年に造られたようですが、勿論傷や擦れはありますがダメージを感じさせない雰囲気をもつチェアです。
今回はレザーやキャスターのコンディションも良く、リクライニングや昇降動作もしっかり機能しています。
前所有者様のイームズへの敬意も感じ取れます。
私の予想ですが、タイムライフチェアの入荷は、今年はこれが最初で最後の入荷ではないかと思っております。それぐらい巡り合わせには時間を要するチェアです、是非この機会をお見逃しなく。