Herman Miller
Hang It All
多くの名作が世界中で生み出され、未だ高い人気を誇るものも多いミッドセンチュリー期のプロダクト。
20世紀初頭から続くモダニズムと戦後の飛躍的な経済、技術の発達は家具の素材や構造にも進化をもたらし、それまでのプロダクトデザインでは考えられなかった造形を可能にしました。
本日はそんなミッドセンチュリー期真っ只中に生まれたウォールハンガーのご紹介です。
チェアだけじゃない、イームズ
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シェルチェアやセイルチェアが代表的なアメリカ発の世界的ファニチャーブランド”ハーマンミラー Herman Miller”。
数々のデザイナーとタッグを組み数々の名作を生み出してきた同社ですが、中でも「チャールズ&レイ・イームズ Charles&Ray Eames 」夫妻は前述のシェルチェアやアルミナムチェア、プライウッドチェアなど革新的なプロダクトで名を馳せるミッドセンチュリーの代表的なデザイナーとして広く知られています。
そんなイームズのプロダクトはチェアの印象が強いイメージもありますが、実は子供向けのおもちゃや家具もデザインしているんです。
「ハングイットオール Hang It All」もまた、イームズ夫妻がデザインを手掛けた作品の一つ。
目を惹くマルチカラーのボールが並び、それを細身のワイヤーフレームが支えるデザインは色とりどりの風船が浮くような可愛らしいスタイル。
直線と球体というシンプルな要素を組み合わせたモダンな構成でありながら、リズムのあるボールの配置と、それらが描いた軌跡のようなフレームからは緻密なデザインが見て取れます。
イームズのワイヤーフレームと聞いてピンと来た方もいらっしゃるかもしれません。
ハングイットオールに用いられたワイヤーは、シェルチェアのエッフェルベースやワイヤーベースローテーブルで培われた金属加工技術によるもの。
ポップで幾何学的なデザインのウォールハンガーは、玄関やお部屋に設置すれば空間をパッと明るく演出してくれそうです。
米国に存在した玩具メーカー「チグレット・エンタープライズ」から依頼を受けて制作されたハングイットオール。
イームズ夫妻は子供向けのプロダクトをデザインするにあたって、自分の孫や友人の子供たちに与えたいという純粋な願いがありました。
そうした想いがポップなカラーと実用性、そこに高度なデザインと技術を秘めたウォールハンガーの実現を可能にしました。
1953年に発表されて以来、ウォールハンガーとして唯一無二のデザインで半世紀以上経った現在でも販売が続いており、オリジナルのマルチカラーだけでなく様々なカラーバリエーションが発表されているほか、デンマークのファニチャーブランド「HAY ヘイ」とのコラボレーションアイテムにも選ばれました。
イームズ夫妻の手掛けた「ハングイットオール Hang It All」。
ウォールハンガーとして生活の中で実際に使うことはもちろん、作品としてお部屋を彩ることもできる逸品。
子供も大人も見て、使って楽しめるウォールインテリア、この機会にぜひお買い求めください。