Herman Miller × Hille
Side Shell Chair
今やデザイナーズ家具の代名詞として、ご家庭から企業まで幅広いシーンで活躍するイームズシェルチェア。
シェルとベースの組み合わせのパターンは数えきれないほど存在し、好みや用途に合わせて多様なアレンジを楽しめるところが魅力。
インプションにも今まで数々のシェルチェアが入荷しましたが、また一つ初入荷のモデルがやってきてくれました。
"UK"ビンテージのサイドシェル

メーカーは、ハーマンミラー。素材は、FRP。色は、エレファントハイドグレーかな?
シェルチェアの面白い所は、座面裏の刻印から製造工場や製造年など様々な情報が得られるということ。
今回入荷した個体は、一見シンプルなハーマンミラー社のシェルチェアに見えますが、刻印を見てみると・・・

見た事の無いシールが!"US"ではなく、"UK"?
ハーマンミラーの社名と下には「Made by hille of London Ltd」と記載されています。

ロビン・デイ ポリサイドチェア(用賀店と学芸大学店にて販売中)
現在アメリカのハーマンミラー社の他に、スイスのヴィトラ社が製造・販売を行っていますが、色々調べてみると、1960年頃にハーマンミラー社のライセンスに基づき、イギリスのHille社が短期間のみ製造を行っていたことがあるそうです。
同社はイギリスの公共の家具やスクールチェアを製作する老舗家具製造メーカーで、写真のようなロビン・デイのポリプロピレン製チェアを手掛けたことで知られています。


ちなみに、シェルチェアにはヨーロッパ仕様が存在するのをご存知でしたか?
使用しているシェルの型が違う為サイズやフォルムが若干違ったり、アプホルスター仕様の張地の処理が違ったりと、ちょっとした差異があるようです。
ヒル社製のシェルも同じような違いがあるのかなと、ハーマンミラー社製のシェルと見比べてみたのですが、オリジナルとの分かりやすい見た目の違いはみつかりませんでした。ということは、同じ金型や機械を使用していた可能性も。

カラーは、1950年当初からラインナップに含まれ、現在も高い人気を誇るエレファントハイドグレー。
現行のFRPモデルにも同じカラーが一時期製造されていたようですが、やはりビンテージシェルとは全くの別物。
「スノーフレーク」と呼ばれるガラス繊維の風合いとテクスチャーがしっかりと感じられます。

ベースは、リプロダクトではあるもののファーストタイプと同様のボルトオンタイプのエッフェルベースが付いており、初期のシェルチェアの雰囲気をお楽しみ頂けます。

今回ご紹介したモデルは、シェルチェアの中でもかなりマイナーな一脚ですが、きっとイームズファンの皆さんはコレクター欲を刺激されたのではないでしょうか?
少しずつではありますが、こうやって自分の中のイームズ辞書が更新されると嬉しいですし、奥深いシェルチェアの歴史を知れば知る程好きになりますね。お客様の中で詳しい方がいらしたら、是非お話を聞いてみたいです。











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