Herman Miller
2nd Vintage side shell chair
20世紀を代表する巨匠デザイナー"チャールズ&レイ・イームズ"が1950年に名門ハーマンミラー社より発表し、世界初の背座一体成型のチェアとして世界に衝撃を与えた「シェルチェア」。
それはまさに、プロダクトデザインの歴史を変えてしまったと言える傑作中の傑作です。
本日ご紹介させていただく一脚は1964年製の2ndビンテージシェル。
こちらはその中でも希少カラーとして知られる"ケリーグリーン"の一脚です。
巡りゆく時代の中で。

ビンテージシェルはコレクション対象として世界的に注目を浴びている事でも有名ですが、中でも1955年~1970年に製造された"2nd"と呼ばれるシェルは人気が高く、その価格も年々上昇を続けています。



やはりハーマンミラー社が製造したシェルの中で最も古い時代のものであることや、FRP素材に使用されるグラスファイバーの量が2nd以降に製造された3rdシェルと比較しても豊富で、より1stに近い質感を持っているということ。
2ndシェルはまさに唯一無二の魅力があり、半世紀以上が経過した今においても多くの人々を虜にして止みません。

更に、ビンテージシェルにはその当時にしか製造されていなかった希少なカラーリングが存在しています。
発売当初に扱われていたのは3色、その直後に3色が加わり6色となりますが、2ndの時期になりそのバリエーションはさらに増え、60年代には27色ものカラーリングで展開されています。
こちら"ケリーグリーン"も、現在では滅多に見られない希少なもの。1度に200脚以上を注文しなければ選択出来ない"コントラクトカラー"と呼ばれるうちの1色。


このシェルが入荷した時に私が感じたのはその"発色の良さ"で、2nd特有のFRPによる素材感と見事に融合した鮮やかながらも奥行きある佇まい、そして力のある存在感にふと見入ってしまったのを覚えています。


シェル裏のエンボスマークやラベル等の情報から、こちらは1964年製造のシェルであると推定できます。
2nd以降になってからベースの取り付け位置が4箇所から8箇所に増やされており、ガラス繊維の多いシェルでありながらより多彩なベースとの組み合わせで楽しまれたのも2ndの特徴です。


こちらに取り付けられているのはHベースとなっており、このシンプルながらに味わいのあるフォルムがシェルの造形と相まって、なんともアイコニックな雰囲気を漂わせる一脚です。


内側から滲み出るようなケリーグリーン。
Hベースのようにシンプルながら太めのラインを持つパーツともしっくりとマッチしてくれます。


またグライズの明るいカラー、クロームメッキのつややかさが全体を軽やかにしており、どのような空間にもスッキリと映える印象です。
よりビンテージ色の強い2ndシェルならではの風合いをインテリアとしてスタイリッシュに楽しめるという点においても、こちらは優れた一脚と言えるでしょう。

imptionでも殆ど滅多に入荷しないカラーリングで、空間にさり気なく飾っておくだけで絶大なアクセントとなってくれる事は勿論、シェルの先からやグライズの少しクリームがかったレトロ感に至るまで、まさに"巡る時代の価値を"感じさせてくれるこちらの一脚。

こんな希少アイテムに実際に見て触れることができ、今回は本当に貴重な経験をさせていただきました。
使いやすく取り入れやすい、イームズのマスターピース、シェルチェア。
是非とっておきの色で楽しんでみてはいかがでしょうか。











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