Herman Miller
2nd vintage side shell Naugahyde
ハーマンミラー社のビンテージナウガレザー仕様のサイドシェルチェアが入荷しました。ナウガレザーのサイドシェルチェアには、いかにもアメリカらしいエピソードがあり当時から現在まで一貫しデザインや生産体制を貫いている事が良く分かるプロダクトです。
長い歴史の中に取り残されつつある名作ビンテージ
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ナウガレザーは、所謂ビニールレザー(フェイクレザー)ですがこのレザーを作っていた会社のキャラクターである架空の動物ナウガ(NAUGA)の革という意味でナウガレザーになったそうです。動物を殺傷する事なく、本物そっくりなレザーがありますよという事のようです。欧米の環境意識の高さには本当に驚かされます。
このナウガレザー仕様のサイドシェルやアームシェルは、座り心地の良さから当時はたくさん生産されておりましたが、FRPのサイドシェルが廃棄後のリサイクルに不向きである事などから生産が終了してしまい、近年にハーマンミラー社からFRP製のシェルチェアが復刻した現在でもナウガレザー仕様は再販されていないチェアとなります。
ナウガレザーはやや厚さを感じるしっかりとした生地ですので、ウレタンクッションをしっかりと抑え込みイームズのサイドシェルをより座り心地の良いチェアとしています。
今回はレッド系のやや退色した感じがカッコいいナウガレザーにアウトラインはブラックのモールで縁取られ、シェル自体が引き締められた印象を受けるアレンジになっております。
また、一番人気のある1stエッフェルベースも当時のアイテムですので、ビンテージとしての風格が醸し出された良い風合いです。シートの裏にはハーマンミラー社のエンボスロゴがしっかりと刻まれております。
今回はデザイナーであるイームズ夫妻については、ほとんど記載せず申し訳ありません。ナウガレザーのエピソードがとても興味深く、大抵のプロダクトは復刻しているのにこのナウガレザーだけ復刻していないのもとても深いものに感じましたので本日のブログとさせて頂きました。ご存じの方もたくさんいらっしゃると思いましたが、今後も再販される可能性が極めて低く、他社のビニールレザーではナウガレザーの魅力は出せないという事なのだと感じます。
今までは、イームズのシェルチェアは、デザイナーズチェアのエントリーモデルのように感じていましたが、改めてこうしてブログを書いていると歴史や企業間の背景も分かり、改めてイームズのデザインの良さとハーマンミラー社の拘りが感じられ、少し距離感が近くなりました。