Herman Miller
Carafe Table
仕事をしたり、食事をしたり、団らんを楽しんだりと、時間やシチュエーションを選ばずさまざまな役割を担い、生活の中心にあるテーブル。
コ〇ナ渦以降、場所や時間に縛られない働き方が当たり前になってきている現代では、限られたスペースの中でダイニングもリビングも書斎も兼ね備えたコンパクトな住環境が求められています。
そんな未来を想定していたかのように、2016年にハーマンミラー社より発表された「カラフテーブル」のご紹介です。
スマートなワークスペースから、もてなしの団らんスペースへ
デザインを手掛けたのは、オーストラリアで最も才能があると評されるデザイナー、チャールズ・ウィルソン氏。ワークテーブルからディナーテーブルに変幻自在に姿を変えるような家具を作りたいというハーマンミラーからのオファーを受け、デザインされました。
名前の由来となっている「カラフ」は、ワインを注ぐ容器として知られる一方、ワインに限らず水やジュースなど、シーンを選ばず様々な飲み物に使われている容器。そんなカラフのように、 ” 正しいスタイルが無い ” 事をコンセプトとしているのだとか。
広々としたホワイトオークの天板と細身のスチールレッグ。凛とした佇まいでありながら、ナチュラル×ホワイトのカラーリングが、穏やかな雰囲気を醸し出し、力を抜いて自然体でいられる空間を演出してくれています。
スタイリッシュなフォルムと穏やかなカラーの絶妙なバランスが、ワークテーブルとダイニングテーブルを両立する上でキーポイントになっているのかもしれません。
そしてなんといってもこの天板下!
欧米でよく見られる、テーブルウェアやナプキンなどを仕舞う抽斗付きのディナーテーブルのアイデアを取り入れ、食器やカトラリーはもちろん、書類や事務用品を入れるのに丁度いいサイズ感の抽斗が付いています。
天板下に抽斗があるともたついた印象を感じる事もありますが、程よい薄さと滑らかに内側に傾斜したデザインによって、スタイリッシュな印象に。スマートに収納ができる仕切りや両側から引き出せる仕様など、使い勝手の良さまで抜かりが無いですね。
さらに両サイドには、気軽にスマートフォンや小物を置くのに便利なオープンシェルフ。 食事の際、テーブルの上にスマートフォンを置くのは気が引けますが、かといって離れた場所に置くのは心もとなくて...。こういうスペースがあるのは非常に嬉しい。
生活に必要とされる要素を反映したスタイリッシュでコンパクトな一台。
どんな場所でもどんな用途でもどんなシチュエーションでもスマートに佇み、働く時も寛ぐ時も味方となってくれる機能と美しさ。
生活の中心となり、自分の居場所となってくれることでしょう。