ハーマンミラー Herman Miller エンボディチェア デスクチェア オフィスチェア ジェフ・ウェバー ビル・スタンフ シンク ファブリック ブラック 2013年製~ワークチェアは作業時間の背景になる~

UPDATE: STAFF:けんしろう
ハーマンミラー Herman Miller エンボディチェア デスクチェア オフィスチェア ジェフ・ウェバー ビル・スタンフ シンク ファブリック ブラック 2013年製~ワークチェアは作業時間の背景になる~

ハーマンミラー Herman Miller エンボディチェア デスクチェア オフィスチェア ジェフ・ウェバー ビル・スタンフ シンク ファブリック ブラック 2013年製~ワークチェアは作業時間の背景になる~

UPDATE: STAFF:けんしろう

Herman Miller
Embody Desk Chair designed by Jeff Weber & Bill Stumpf

作業に区切りがついて、ふと背中に意識が向く。深く座り直したときに、椅子の違いがはっきり出る。

普段は気にしない部分ほど、道具の良し悪しが残るものです。目立つ変化があるわけではないのに、時間が経つほどにその差は静かに広がっていきます。気づかないうちに負担になっているか、あるいは自然に支えられているか。その違いは、一日の終わりにようやく輪郭を持って現れてきます。

ワークチェアは作業時間の背景になる

今回の一脚は、Herman Millerによるエンボディチェア。こちらは、エルゴノミクス(人間工学)の先駆けとなるアーロンチェアを創りだした”ビル・スタンフ”と、その思想を継承し、身体の動きに応答する新たな座り心地をかたちにした”ジェフ・ウェバー”によってデザインされました。

彼らがアーロンチェアの次に手がけたエルゴノミクスチェアで、こちらも身体の構造に沿ったサポートが特徴です。単なる快適さにとどまらず、作業そのものの質まで引き上げることを目的としているように感じます。アーロンとエンボディどちらも座ってみて思ったのですが、長時間椅子に座り続けるとなると、個人的にはエンボディの方を選びたいと思いました。

こちらは2013年製の物ですが、登場は2008年。
オフィスワークのデジタル化が進む中で、「長時間座る」という行為を前提に再設計されたプロダクトです。従来の椅子とは異なり、姿勢を固定するのではなく、動きに追従する考え方が取り入れられています。

半透明な小さなレバーが”シート高さ調節(ガス圧式)”。上下左右どちらに倒しても機能します。すごい。

そして、レバー自体を回すと”リクライニングの硬さ調節”が可能です。

続いて、座面の両サイドに付いた”座面の奥行調節”。少し持ち上げてから動かすと、座面の長さを伸縮することができます。

座って右後ろにあるレバーが”背もたれのカーブ調節”。

この性能が一番エルゴノミクスを感じられる機能だと感じました。

写真で見せることができないのが残念ですが、たまに銭湯に置いてあるマッサージチェアのように、腰のあたりから身体に沿って密着してくるあの感覚です。ほんとすごい。

そして、”リクライニングの範囲設定”がこのレバー。

アームも”高さ調節”と、”幅調節”が可能です。


人の身体の構造や動き、負担のかかり方を前提にして、「無理なく自然に座れる状態」をつくるための椅子であり、日々のデスクワークの中で、気づかないうちに疲労感や集中の持続に差を生んでいきます。
そして、バックからの見た目はやや有機的で、背骨を中心にしながら左右へ広がる構造がそのまま外観として表れています。
内部のサポート機構や動的なピクセル構造が隠されることなく背面に現れており、機能がそのままフォルムになっている点が特徴です。メカニカルな感じがかっこいい。
背もたれは身体の微細な動きに追従しながら荷重を分散し、座る人それぞれの姿勢に合わせて自然に変化していきます。
作業に区切りがついて、ふと背中に意識が向く。以前は気に留めなかったその感覚が、いつの間にか椅子そのものの評価になっていく。良いデスクチェアは、座っている最中ではなく、立ち上がったあとに違いが残ると思います。エンボディチェアもまた、座っている時間を主張するのではなく、その後の身体の軽さや集中の余韻として静かに現れていくでしょう。

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