Herman Miller
Eames Walnut Stools
終わりなきデザインの旅の途中。
多くの名デザインをこの世に残した巨匠、チャールズ&レイ・イームズ夫妻。
名作シェルチェアに限らずそれらは今もなお力強い魅力を放ち続けています。
本日ご紹介させて頂くのはまさにその名作のひとつ。
イームズウォールナットスツールのご紹介です。
完璧な補完
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度々ご紹介させて頂いているイームズ夫妻デザインの名作。
夫妻のデザインの特徴は何といっても自由な発想と探求心から生み出される軽快さ。
しかしプロダクトデザインにおける自由とは以外にも窮屈で簡単なものではありません。
これを形に出来たのがイームズ夫妻でした。
二人は軽やかな遊び心と探求心をもって家具に家具以上の魅力と使い心地を与えました。
今回紹介させて頂くスツールもまさにそのひとつです。
チェスの駒の様な彫刻の様な深みある佇まい。
小さくとも発される圧倒的な存在感は空間の印象を決定付けるとまで言わしめました。
ウォールナットスツールの誕生は1960年。
米国のタイムライフ社のためにチャールズがイームズエグゼクティブチェアをデザインした後でした。
エグゼクティブチェアに合わせた補完的なプロダクト。
それが彫刻の様な佇まいを持つこのスツールでした。
彫刻家としても活躍をしていたレイ・イームズ。
依頼を受けた彼女は持ち前の才能とセンスで人々の心に残る名作を残したのです。
中央部の造形が異なる3タイプで展開されているウォールナットスツール。
今回入荷したのは最も洗練された印象の411タイプ。
その名の通り世界三大銘木のひとつとして数えられるウォールナットの無垢材で構成されています。
美しく深みのある杢目がデザインに力強さを与えています。
ジェンガの様に無垢材のブロックを組み旋盤で切削して造形。
こうして生まれる杢目と杢目の境目の模様も魅力のひとつ。
デザインの良さと素材の良さの両方を感じることの出来る箇所です。
逆さにしても使える様に上面と底面はくぼませた仕様。
スツールとしては勿論、サイドテーブルや花台等多用途に活躍してくれます。
「ディテールは単なるディテールにとどまりません。ディテールが製品を作るのです」との言葉通り、細部がこのスツールを素晴らしいプロダクトへと昇華させています。
コンパクトなサイズと美しいデザイン。
使うほどに黄変し味の増すウォールナット。
空間を印象付ける存在としては勿論、一生使い続けることのできる名作としても愛されています。
これから加えられるであろう経年は夫妻ののこしたメッセージ。
ながく共に過ごしたい、名プロダクトのご紹介でした。