habitat
Elephant Stool
日本が誇る世界的インダストリアルデザイナー「柳宗理」。
今回はその柳宗理氏がデザインし、MoMAやアムステルダム市立美術館にパーマネント・コレクションとして収蔵されている日本を代表するプロダクト、habitat (ハビタ)社製「エレファントスツール / Elephant Stool」のご紹介です!
世界を魅了する愛らしいフォルム
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柳宗理は、第二次世界大戦後の日本のモノづくりにおける重要局面に於いて、長大作、剣持勇、水之江忠臣、渡辺力等と共に「ジャパニーズモダン」と呼ばれ、日本のインテリアデザインの草創期を築きあげたパイオニアです。
同氏の手掛けたバタフライスツールやコトブキのシェルチェアなどの名作は、知る人も多いのではないでしょうか。
そして、こちらも代表的なプロダクト「エレファントスツール」。
1956年に日本の家具メーカー である” コトブキ / Kotobuki ” にて製造・販売され、その後コトブキでの製造は終了。時を経た2000~2002年にトム・ディクソンがデザインディレクターを務めていたイギリスの家具メーカー ” ハビタ社 / habitat ”が、「yanagi stool(ヤナギスツール)」という名称で一時的に復刻していました。
二度目の廃番を経た2004年、デザイン誕生から50年を迎えた節目に、スイスの家具メーカーである“Vitra ヴィトラ”からポリプロピレン素材で再び復刻されていますが、今回ご紹介するエレファントスツールは、オリジナルと同じFRP素材を使用し、僅か2年という短い期間のみ販売されていたhabitat社のもの。現在では希少価値の高いプロダクトです。
元々、柳氏が自身のアトリエで使うための丈夫で安定性のある工作用椅子としてデザインされたものだそうで、当初の名称は「スタッキングスツール」。(今回ブラック一脚の入荷のため、実際にスタッキングしているところをお見せ出来ないのですが・・・)
当時はまだ珍しいFRP(ガラス繊維強化プラスチック)という素材によって生まれた、座と脚がシームレスで繋がった美しい曲線からなる一体成型の家具。発売当時大変画期的なものであり、日本国内で話題騒然となった程でした。
現在Vitra社にて販売されているポリプロピレン製とは違い、habitat社製の希少アイテムはFRP特有の艶感があるので、ビンテージファンの心をくすぐるものとなっております!
自然な丸みを帯びた優しいフォルムもまた、素材ならではの曲線美。また、3本脚構造が特徴的で、象の脚のように見えることから別名「象脚スツール」とも呼ばれているそうです☻(私には、中央が長い鼻に見えるからなのかと思っていましたが・・・皆さんにはどのように見えましたか?)
安定感もありどっしりとした見た目をしてはいるものの、狭いアトリエでも使いやすいようにと軽量且つコンパクトな設計で作られているので、女性の方でも移動が簡単に行えますよ◎
高さ35cmと低めなので、大人だけに限らず子どもまで使えるのも嬉しいですね⚘⚘⚘
また、ツール以外での使用にも汎用性が高く、玄関先やウィークインクローゼット内でのちょっとした腰掛けにしたり、ダイニングやベランダなどに置いてサイドテーブルやディスプレイ台など様々なシーンでお使いいただけます。
スタッキングした状態でもシルエットを損なわないため、オフィスや公共のスペースでの使用にも良さそうです!
70年近く経った今でも人気を誇る希少なエレファントスツール。形こそシンプルではありますが、その中に実現されるのは「用の美」。
「美は人々のためにある」と提唱し続けた柳宗理によって作られた作品は、愛着の湧く機能性に富んだものばかりです。
そこに佇むだけで癒やされるアートなアイテムを、是非ご自宅にいかがでしょうか?