Knoll Tulip chair
3月ももうすぐ終わってしまいますが、ようやく過ごしやすい気温となり満開の桜の下、お花見をしている人達をよく見かけます。この時期は、上京や就職による一人暮らし、引っ越しなど、移動の多い季節でもあります。家具や家電を買い揃えるタイミングでもあり、東京リサイクル各店にはたくさんのお客様がご来店して頂いております。そんな、自由が丘店にチューリップの花びらをモチーフに、ワイングラスのようにほっそりとした一本脚と、シェルの曲線が特徴的なエーロ・サーリネンがデザインした名作家具のご紹介です。
インテリアとしての存在感
フィンランドに生まれ、のちにアメリカで活躍した建築家のエーロ・サーリネンが、1956年にアメリカ合衆国ニューヨーク市のオフィス家具を扱う企業、ノール/Knollへ向けてデザインされたのがチューリップチェアです。椅子・スツール・テーブル・サイドテーブルの一連のシリーズ「ペデスタル・グループ」としてデザインされ、ムダを削ぎ落としつつも温かみのあるシルエットと、使い心地を意識している点が特徴的です。当時、一本脚のデザインにするため、これまでの椅子とは違った構造でしっかりと全体を支える必要がありました。さまざまな素材がフレームに使われ、基礎構造部分にはアルミニウム、背面を含むフレームにはガラス繊維強化プラスチック (FRP) を使用したおかげで、丈夫で使い勝手の良いチェアとなりました。 計算された背面の曲線とクッションによる座り心地の良さも、チューリップチェアの特徴です。緩やかなカーブの背もたれは、身体を預ければストレス無く背中を包み込んでくれ、それでいて違和感がありません。クッションは、座面の大きさも程よくボリュームがあり、長時間座っていても疲れずらいです。座面が回転するので、座っていて身体の向きを変えたいときには、椅子を動かす必要がないのはメリットなのと、元々オフィスのデスクチェアとしてデザインされたので、パソコン用の椅子やその他に、ダイニングチェアなど様々なスペースで利用することが可能です。 チューリップチェアと言えば、ホワイトのフレームに赤いクッションがパッと思い浮かぶかもしれませんが、今回入荷したのがブラックのフレーム。これもまた、クッションがアクセントカラーになって、カッコいいですね!!不思議なのは、つるんと黒い、モダンでどこか未来的なフォルムのデザインでありながら、どんなテイストのインテリアにもマッチしてしまうことです。個性派アイテムとして、あえて目立たせるように置いも、お部屋にメリハリが出て素敵な空間が演出できます♪ チェアを発表してから、60年の月日が経っているとは信じがたいほど、その斬新で個性的なデザインは現在も見る者に新鮮な印象を与えます。様々なシーンで長い間使い込まれてきた、この作品に対する安心感と飽きがくることはない目新しさ。さまざまなスタイルに自然に溶け込み、ひとたび座れば、チューリップのつぼみの中に身をしずめているような、そんな優しい座り心地の虜になる経験が、出来てしまう魅力溢れる逸品です。自由ケ丘店にて、展示・販売してございます。スタッフに声をかければ、座ることもできます。ご来店お待ちしております。----------------- SPEC -----------------
Item number: QB11-403
Size: W49 × D53× H80(SH49) cm
Price: ¥65,000-
詳しい画像やコンディションは
» ONLINE SHOP のページでご確認いただけます。