Knoll
Diamond Chair
モダンデザインを体現する家具ブランド「ノル|Knoll」。
同社の歴史は近代デザイン運動の歴史でもあると言われるほど、20世紀のデザインに多大な影響を与えています。
妥協を許さず研究を重ね作り上げられたプロダクトは、美しさと心地良さを兼ね備え「使われる芸術品」とも言われており、あらゆるシーンにおいてモダンでラグジュアリーな空間を演出します。
本日紹介するのも正にそんな逸品となります。
椅子の形をした彫刻
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ミッドセンチュリー期を代表するデザイナーであるハリー・ベルトイア氏が手掛けた、ダイヤモンドチェア。
このチェアもまたミッドセンチュリー期にデザインされた名作のひとつとして知られています。
世に誕生したのは1952年と歴史が長く、70年前にデザインされたとは思えないほど都会的でモダンな空気を纏っています。
スチールロッドで構成された3次元の美しい造形。
ベルトイア本人が「空気と鋼の彫刻」と言い表している通り、圧倒的な存在感がありながら空気に輪郭を与えたような軽やかな印象の佇まい。
見る角度によっては重なるワイヤーの抜けに変化が生じ美しい図形の様にも見えます。
今回入荷したのはPVCレザーのフルカバーモデル。
フルカバーモデルは、前面が張り地で覆われていますが、背面からはワイヤーの美しさを見ることができます。
カバーの着脱は容易に可能なので、スケルトン時とカバーリング時の異なる情景が楽しめます。
実際に着座してみて驚かされるのは、そのフィット感の高さと居心地の良さ。
従来のスチールロッドのみで構成されたのとは比較にならない程の掛け心地を実現しています。
適度に後方に傾いているので自然とリラックスした体勢を取らせてくれるので安心して身を委ねさせてくれます。
ベルトイアの名を歴史に残したワイヤーシリーズのダイヤモンドチェア。
MoMAのコレクションにも加えられており、実用性にも視覚的にも非常に優れている事には間違いありません。
彫刻家であったベルトイアは3次元で物を見る事が当たり前だったのでしょう。
その感覚から生み出された曲線はシート部に色濃く反映され、艶めかしいシルエットを楽しませます。
ミッドセンチュリーを語る上では外せない名作です。