ノル Knoll スタジオライン Studio Line ミース・ファンデルローエ コレクション バルセロナ デイチェア ラウンジチェア ~悪魔は細部に宿る~

UPDATE: STAFF:れい
ノル Knoll スタジオライン Studio Line ミース・ファンデルローエ コレクション バルセロナ デイチェア ラウンジチェア  ~悪魔は細部に宿る~

ノル Knoll スタジオライン Studio Line ミース・ファンデルローエ コレクション バルセロナ デイチェア ラウンジチェア ~悪魔は細部に宿る~

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Knoll Barcelona Chair

大人気漫画「SPY×FAMILY」 アニメ第2クールの放送も目前に迫り一段と盛り上がりを見せています。表紙にはミッドセンチュリー期の名作椅子に腰をかけるキャラクターが描かれ、家具好き達を密かに沸かせている漫画でもあります。 作中においても主人公たちの自宅に「LC2」や「PH5」、「タリアセン1」が置かれ、アニメEDにも家具が登場するなど調度品や小物一つとっても綿密に調べられており、そういった細部のこだわりが漫画の面白さの下支えとして機能しています。まさに神は細部に宿る、と言ったところでしょうか。 そんな「SPY×FAMILY」第5巻の表紙を飾った「バルセロナチェア」のご紹介です。

The Devil is in the Details

>>この商品の詳細を確認する デザインは20世紀のモダニズム建築を代表するドイツの建築家ミース・ファン・デル・ローエによるもの。1929年、バルセロナ万国博のドイツ館を設計したミースは、スペイン国王夫妻のための椅子としてバルセロナチェアを考案します。 装飾を配したシンプルかつ美しいそのデザインは、デコラティブな椅子がまだまだ一般的であった当時には衝撃を持って迎え入れられました。 しかしながらKnoll社が一般向けにバルセロナチェアの製造販売を開始したのは1950年代とやや時代が下ってからのこと。 実は、それまでも複数のメーカーからバルセロナチェアが一般向けに製造されていましたがミースはそれらのクオリティに納得がいかず、当時交友関係にあったフローレンス・ノルを通じてKnoll社に相談。研究開発の末にミースの求める精度にKnoll社が答え、バルセロナチェアの製造権を獲得します。 彼がこだわったのは脚フレームの継ぎ目部分。1929年の発表当時、チェアのフレームはビス留めによって接合されていましたが、ミースはこれを嫌いより精度の高い方法を模索します。 knoll社はステンレススチールを溶接した後に研磨することで脚部の曲線を美しく表現することを実現させました。 レザーのクッションには丁寧にキルティング・パイピングが施され、適度な硬さにクッションを保っています。デザインのアクセントとしても機能し、シンプルなクッションでありながら間延びした印象を感じさせません。 ウェービングにもレザーが使われ、クッションをしっかりと支えています。固すぎないしっとりとした着座感は、王族を迎えるにふさわしいまさにロイヤルな座り心地。 God is in the Details(神は細部に宿る)をもじったThe Devil is in the Details(悪魔は細部に宿る)という言葉があります。God is ~は細部を突き詰める事で良い物が出来上がる。という意味合いですが、The Devil is ~は細部にこそ危険・罠・トラブルが潜むから手を抜くな、といったニュアンス。 デザインにおいてはシンプルであればあるほど細部のディティールを収める難度が高くなります。美しさと技術、その他諸々の事情に折り合いをつける事の困難さは想像に難くありません。 細部の美しさを諦めず。オリジナルの発表から20年近くディティールを追い求めていたミースはまさに細部に潜む悪魔に打ち克ったと言えるでしょう。

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