Knoll
Arm Chair No.810
本日は光沢のあるブラック色塗装が施された厚み約3cmの四角いフレームを、曲線と直線で構成。バランスの良い抜け感を含め、シルエットが際立たせた幾何学的なモダンデザイン" ノル / Knoll "『 アームチェア No.810 』のご紹介♪
白い建築の巨匠が手掛けた黒い椅子

1938年創業のアメリカを代表する家具ブランド『ノール / Knoll』。チャールズ・ポロック、エーロ・サーリネン、ハリー・ベルトイア、マルセル・ブロイヤー等デザイン史を語る上で、欠かす事の出来ない著名なデザイナーによる多くの名作を輩出しています。「同社の歴史は、そのまま近代デザイン運動の歴史でもある。」と云われ、今日でも世界中で高い評価を受ける老舗ブランドです。


こちらはアメリカを代表する建築家" リチャード・マイヤー / Richard Meier "により手掛けられた名作『 アームチェア No.810 』になります。リチャード・マイヤーは1934年アメリカ生まれ。鋼管家具デザインの草分けとして知られるバウハウス出身の建築家兼工業系デザイナー" マルセル・ブロイヤー Marcel Breuer "のもとで経験を積み、1963年に独立。1984年には「建築界のノーベル賞」とも呼ばれるプリツカー賞を当時最年少で受賞する等、モダニズム建築の重要人物として知られています。
同氏の手掛ける建築は明るいホワイト色の外壁や曲線と直線を組み合わせた幾何学的で美しいシルエットとディティールが特徴。ロサンゼルスのゲッティセンターや、オランダ・ハーグ市の市庁舎及び中央図書館、日本では東京中央区のザ・パークハウス晴海タワーズのランドスケープデザインを手掛けています。


同氏のオフィスはマンハッタンのウエストサイドの倉庫街にありますが、壁・天井・調度品も全て白で統一されています。白に拘る理由は「白は自然光の変化、季節の変化、そして建築理念を最もよく映し出す」からだそう。そんな純白の建築のイメージが強い同氏の作品ですが、こちらの『 アームチェア No.810 』はブラック一色で統一されています。
色こそ真逆でありますが、ブラック故にフレームのシルエットはより強調され、ホワイトキューブの空間に対しては特に厳格な幾何学が表現された端正な造形美となっております。建築と同様にエッジの効いた直線と優美な曲線によるハーモニーからは、妥協なき建築家の意匠が感じられ、あたかも同氏の建築作品を簡潔に縮小したかの様な佇まいとなっております。


同作は1970年代、フランクロイド・ライトが手掛けたニューヨークのグッゲンハイム美術館の為にデザインされました。ロタンダ(円形の建物)のすぐそばにある小さな読書室の為に作られ、後に20世紀モダンデザインを体現するKnollにより製品化されました。
着座しない時も、空間の要的アイテムとして存在感を放ち、無機質なモノトーン空間は勿論、日常使いの椅子としても、白壁や木製家具、フローリングに対して程良いメリハリを加えます。

日本国内では中々流通する事が無い名作椅子という事もあり、コレクタブルな逸品。余計な装飾を無くしたモダンデザイン故に、お尻の形あわせて成形された座繰りの曲面はより滑らかな印象受け、艶のある表面は高級感を感じられます。在庫限りとなりますので、是非この機会お見逃しなく!ご注文はお早めに♪











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