Knoll
Womb chair
本日は、硬質な殻の中に、圧倒的な柔らかさを秘めた極上の安心感" ノール / Knoll "『 ウームチェア Womb chair 』のご紹介♪
胚胎のフルード


20世紀のモダンデザインを牽引した建築家エーロ・サーリネンは、直線的で合理的なモダニズムの枠を超え、人間の感情や心地よさに寄り添う「有機的デザイン」を追求しました。彼にとっての家具とは、単なる道具ではなく、空間の空気を変え、人間の精神を満たすための「彫刻」でした。


第二次世界大戦が終わって間もない1948年、創業者夫人からの「たくさんのクッションの中で身体を丸めて座れる、バスケットのような椅子」というリクエストから、このウームチェアは誕生しました。目指したのは、人間の原初的な記憶にある、母親の胎内に守られているかのような究極の安心感です。
当時の家具の常識だった「木とクッション」を捨て、戦時中の軍事技術を応用し、当時、最新の技術だったFRPをいち早く導入。従来の木製フレームでは不可能だった立体的な三次元曲線を1枚のシェルで成型することに成功しました。硬質な外殻が美しいファブリックで完璧に張り込まれ、彫刻的な佇まいと柔らかな包容力を両立させています。

座る人に座り方の正解を強いる従来の椅子とは異なり、あらゆる自由なポーズを受け止めるように計算されています。斜めに腰掛ける、中で体を丸める、足をアームに引っ掛ける。どのような姿勢をとっても、絶妙なカーブとクッションが、身体の隙間を埋め、深いリラックスをもたらします。
重力をなくし、身体と一体となる有機的な形。それを支える細身のクロムベースの組み合わせは、作品全体の印象に浮遊感を与え、この後の約10年の時を経て進化し、遂に誕生する名作チューリップチェアの面影を感じさせます。


社会が求める「正しい姿勢」を脱ぎ捨てて、心と身体をほぐす場所。ただ腰掛けるのではなく、空間の中に身をひたすための器。
母親の胎内という、人間にとって原初的な安心感を具現化したデザインは、身体が自由なかたちを求めるとき、そのすべてを無条件に受け止めます。

世界のノイズは 水底に消え
静寂のなか わたしが宿る































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